公認会計士 中澤省一郎のSS経営メルマガです。
配信日は2022年3月14日です。
今日のメルマガは、提言書を添付したいます。
皆様
以下のような提言書を作りました。
PDFも添付してます。
http://sv2.mgzn.jp/sys/rd.php?m=Q8pv7lZgo6lyAKWioqQ
でダウンロードすることもできます。
また 私の一般公開用のHP
https://nakazawa-cpa.net/
からもダウンロードすることが可能です。
今回の補助金は、
・元売に支給され
・SSに全額還元され
・石油製品が値上がりしない
という制度ですが
先週から適用されている補助金の新しい計算方式ですと
「元売・SSのマージンが上がる」=「元売・SSの利益が増加すると」
⇒
「補助金が増える」
という計算式です。
結果として、補助金の一部が「元売とGSの利益になる」
という計算式です。
皆さんは、粗利を削りながら対応しているにも関わらず、
消費者は「GSは補助金で儲けている」
と誤認します。
このような事態を認識してもらい、改善していただければと思ってます。
よろしくお願いします。
「コロナ下における燃料油価格激変緩和事業について」 に関する提言その2
令和4年3月14日
公認会計士 中澤省一郎
nakazawas-cpa@athena.ocn.ne.jp
上記事業に関しまして、昨年11月末に提言しましたが、「その2」として、再度、提言させていただきます。
本事業は、ウクライナ情勢による原油暴騰という状況下で、補助金の上限が1リットル当たり5円から25円に引き上げらました。
本事業は国民生活、国内産業にとって、非常に重要な事業でありますので、上記事業の目的を達成し、かつ、税金(補助金)が有効に活用させるように、ご検討の程、宜しくお願いします。
提言 今週の補助金=前週の補助金+(前週の原油コストー2週前の原油コスト)
3/10より元売等に給付される補助金は17.7円、その支給価格の算定に関して以下の変更が実施されたと聞き及んでおります。
「算定の基礎となる基準原油コストを廃止し、通称 新計算方式による算定。」
この変更はレギュラーガソリンの全国平均を目標とする172円に達せさせるためと推察されます。
新算定計算式は、以下と聞き及んでおります。
今週の補助金=前週の補助金+(前週の原油コストー2週前の原油コスト)
+(RG全国平均―172円)
<(RG全国平均―172円)>
を補助金の増減の構成要素にすることは
「RG全国平均が172円より大きければ大きいほど、補助金が増える」
ことを意味します。
RG全国平均は税金を除くと
A:原油コスト
B:精製マージン
C:小売りマージン
に分解され、原油コストの増減は(前週の原油コストー2週前の原油コスト)で補助金に反映されるので
「(RG全国平均―172円)」を補助金に加減することは
「B:精製マージン+C:小売りマージン」が上昇する⇔補助金が増加
逆に
「B:精製マージン+C:小売りマージン」が減少する⇔補助金が減少
します。
言いかえると
「元売、GSの利益が増加」⇔「補助金が増加」
「元売、GSの利益が減少」⇔「補助金が減少」
となります。
「補助金の増減と元売、GSの利益が連動」します。
補助金の増減は「元売、GSの利益に対して、中立であるべきです。」
結果として
「補助金が、元売の利益やGSの利益になる。」
ことは絶対に避けるべきです。
補助金は全額石油製品の価格に還元されるべきです。
この新算定式に(RG全国平均―172円)を加えていることは、本趣旨の真逆と言っていいものです。
言いかえると
「モラルハザード」を引き起こす補助金算定式といって過言ではありません。
今週の補助金
=前週の補助金+(前週の原油コストー2週前の原油コスト)
とすることを提言いたします。
なお、私が懸念していた、石油製品輸出と外航船への給油により、補助金が「横取りされる」
という懸念ですが
現在:輸出と外航船への給油は補助金対象外となっているとのことです。
この2点に関しては、大きな穴はふさがれたと感じています。
但し、外航船への給油が大幅に増加しているという話も聞いており、今後の推移を見守りたいと思います。
外航船への給油も「輸出」になりますので、輸出統計等で、フォローしていきたいと思います。
何か問題点があると、「身を削りながら対応している」SSの皆様のご苦労が水泡に帰してしまいますので・・・・・
老婆心であってほしいです。
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公認会計士・税理士 中澤省一郎
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