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配信日:2023/05/10
部活研通信:大谷選手の意外なケガ予防策他
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一般社団法人 日本部活指導研究協会(略称:部活研)
「部活研通信」
"役立つ研修情報や部活動関連の情報をお送りします!" < 2023.5.10 配信 Vol.90>
info@bukatsu-japan.com
https://bukatsu-japan.com
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部活動も学校行事が通常通りに戻ってきてるようですね。
このコロナ禍で必要に迫られて会得した新しいコミュニケーションツールも活用しつつ、効率的な運用が期待できる気がしてます。

それでは、いつもの通り、部活指導関連の情報をお届けします。
そして、いつもの様に部員の心が変わるとっておきの話もあります。
☆::::::::::::☆ お知らせ ☆::::::::::::☆
◎協会スタッフ募集のお知らせ
一緒に新しい部活動制度を作りませんか
http://bukatsujapan.hatenablog.com/entry/2020/10/31/131104
◎部活研Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCyk_TeDJ8rNeA4xTdqTuq2g
◎資格更新期限の変更について(2022.8)
https://bukatsujapan.hatenablog.com/entry/2022/10/05/165218
◎更新研修以外でのポイント取得について(2023.2)
https://bukatsujapan.hatenablog.com/entry/2023/03/06/120129
それでは、以下、今回の目次です。
☆::::::::::::☆ 目次 ☆::::::::::::☆
【1】部員の心が変わるとっておきの話
【2】部活News
【3】8月の研修会のお知らせ
【4】部活動指導員検定3級、2級試験実施について
【5】登録指導者の学校現場へのご紹介のお知らせ
【6】国民のスポーツ、文化活動を支える仕組み
文責 中屋晋
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以上をお送りします。

【1】部員の心が変わるとっておきの話
〜意外な大谷選手のケガ予防策〜
この時期,高温多湿の状況下で運動する機会も徐々に増えると思います。

そんな時、熱中症とともに注意したいのが筋肉痙攣です。いわゆる「つる」という筋肉障害です。

この筋肉が「つる」という現象は、日常的に見かけることではありますが、経験者の話しを聞くと、試合中もしくは,試合直後につるケースが特に多いようです。

普段の長時間のハードな練習でも平気なのに、例え1時間程度の試合でも、つるというケースも少なくありません。なぜなのでしょう。

これは自律神経の影響のようです。

相手と勝ち負けを決する試合において,極端な交感神経優位な状態が続くことは、筋肉に連続的な緊張状態を生じさせ,筋繊維に過度な負荷を与える結果になるのです。

やはり,気持ちの持ち方が筋肉に及ぼす影響は,思った以上に大きいということは認識が必要です。

大谷翔平選手もアメリカに渡った当初、2018年、2019年は、肘、膝の手術を含めてケガに悩まされていた時期でした。大谷選手の場合も気持ちの影響は大きかったのだと思います。

慣れない新天地でのプレーは、やはり無意識に交感神経を必要以上に働かせて、ケガの可能性を高めることに繋がったとも考えられます。

もちろん、それだけではありませんが、この様に心の影響は予想以上に身体に表われてきます。

4月,5月は、新しい環境での緊張感や寒暖差の激さが、自律神経のバランスを乱す時期で,まさに心身共にケアも大切です。

心掛けるべきは,リラックスです。ポイントは,好きなことをしているという喜びを忘れないことです。大谷選手が,意識的にリラックスしたムードを作っているのは,ケガ予防になっていたとも言えますね。大前提はプレーに集中することですが、プレーを楽しむ目的を忘れないことは特に大切です。

「緊張感が足りない!」ととにかく言い続ける指導は、逆にケガの原因になっている可能性がある気がします。余計なプレッシャー感じないで,心から楽しんでプレーに集中している人ほど,ケガは少ないです。

季節の変わり目,特に気をつけましょう。

【2】部活News
○小学校の先生が先生にサッカーを教える研修会って? 協会が全国に派遣、テキストも作成 積極性引き出す助言も
https://www.tokyo-np.co.jp/article/247341
(東京新聞)

○〈暴行容疑で書類送検〉バットで殴り、毎日のように暴力…センバツ出場当確 東海大菅生監督が部員への体罰で謹慎
https://share.smartnews.com/HtFdG
(文春オンライン)

○スポーツ強豪校の体罰…なぜ、なくならない? 日本スポーツマンシップ協会理事が考える理由&対処法
https://otonanswer.jp/post/159219/
(大人んサー)

○骨抜き部活改革 公立中学教員・真由子「するする詐欺だ」
https://mainichi.jp/articles/20230403/k00/00m/050/024000c
(毎日新聞)

○小中学校教員77%「報酬出ても部活動指導したくない」街の声や元教諭の心境は
https://news.yahoo.co.jp/articles/adb03d59292fa45fc17887a73bfa401424a2879d
(熊本放送)

○部活動の地域移行「賛成の親」4割、残り6割の本音 先生の負担は知っているが親の負担増を懸念も
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4a640726e3be3b5be6cd9d3fb4e164b9809b37d
(東洋経済)

○中学校の部活動“地域移行”今年度から段階的に実施。なり手不足に受益者負担の懸念も
https://news.yahoo.co.jp/articles/04769b589d869d0757e77222ff86e1d59d91b2b4
(毎日放送)

○「日本一」を決める大会が多すぎる…生徒も先生も疲弊させる「ブラック部活」が一向に減らない根本原因
https://news.infoseek.co.jp/article/president_68419/
(プレジデント)

【3】8月の研修会のお知らせ
次回の研修会は8月20日13時からオンライン研修を予定をしております。

現在、講師の先生と研修内容について、擦り合わせと検討を進めているところです。
講師をお願いしているのは、国際武道大学の笠原政志教授です。ご専門は、「コンディショニング科学」で、スポーツをするうえでのケガや疲労のケアについて研究されておられる方です。
NHKの健康チャンネルでも講義を担当されておられました。
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1364.html

申し込みは、来月6月のメルマガでお知らせ致します。
お楽しみに、、

【4】部活動指導員検定3級、2級試験実施について
○インターネット受験について、受付をホームページにて行っております。
【受験手順】
受験日を選択→ネット決済システムに登録→受験システムにログイン
→受験日当日(画面解答入力 ※3級の場合は動画講習あり)→1週間以内に合否通知

【検定試験実施要項】
こちらのURLからダウンロード確認出来ます。
https://00m.in/qxiSc

・オンライン検定試験
■3級:オンライン講義の後に画面解答入力 合格基準:正答率80%以上
<予定>
5月13日(土)、6月18日(日)
■2級:公式テキストを参考に画面解答入力 合格基準:正答率80%以上
<予定>
6月18日
■申し込み・詳細
https://kokc.jp/e/2e1dd1db8467c27432b061b23c641881/


【5】登録指導者の学校現場へのご紹介のお知らせ
4月から部活動の地域移行政策が動き始め、部活動の外部指導者の必要性が、今まで以上に高まっています。

当協会としては、今後も登録指導者の方々と学校現場の橋渡しのサポートを行って参ります。

部活動指導者としてのご紹介のパターンは、以下のパターンがあります。ご承知おき下さい。
1、国や自治体、中央競技団体から依頼があった場合。
2、国や自治体、中央競技団体から委託を受けた企業から依頼があった場合。
3、私立学校や民間団体、学校関係者から依頼があった場合。

何れの場合も、依頼元と登録情報を共有のうえ、条件に合った指導者の方にご連絡を差し上げるかたちになります。

依頼の連絡があった場合、承諾されるか否かについては、各々の判断になりますので、依頼元の団体から提示される採用条件などを十分検討のうえご判断下さい。

協会としては、出来るだけ多くの優秀な登録指導者の方々が、部活動指導の機会に恵まれますよう対応致します。

ご不明なことや採用について心配なことなどありましたら、協会の相談窓口までご相談ください。
info@bukatsu-japan.com

【6】国民のスポーツ、文化活動を支える仕組み
3月に開催されたWBCの話題で、日本中が沸き上がりましたが、こういう時にいつも思うことがあります。

国も企業も活躍した選手を利用することばかりで、その選手の育成について考える視点が抜けているように思えてならないのです。

国民の経済面、精神面に絶大なプラス効果をもたらしているスポーツ、文化活動は、その活動に関わる指導者の支えがあって成り立っており、その貢献度を否定する人はいないでしょう。

ところが、国の財政的な支援は、その貢献度に見合う額ではありません。例えば、350億円というスポーツ関連予算を1つとってみても、これは国全体の予算0.03%に過ぎず、その貢献度とはかけ離れた額と言わざるを得ません。

また、OECD内における、このスポーツ関連予算のGDPとの比率を比較すると、日本を1としたら、イギリス10倍、フランス11倍になります。これを見ると、多くの日本人が「元気をもらいました」とか「勇気をもらいました」と言っている割には、支援の度合いは少ない気がしてしまいます。

文化芸術関連予算は、1,000億円で、スポーツ関連予算よりはまだマシなのですが、問題は、指導者育成の仕組みで、予算詳細を見ると箱物やイベント開催予算への計上が多く、育てるといった観点が抜けているような気がしています。

国も企業も、活躍したスポーツ選手のイメージを利用するだけではなく、大事なのは、そんな選手を育てる仕組み作りから真剣に考えることではないでしょうか。

日本のスポーツ、文化活動の初めのきっかけの部分を担っているのが、部活動です。部活動の地域移行の政策は、その指導者育成の仕組み作りの整備の大きなチャンスでもあります。部活研の活動が、その一助になれば幸いです。



今回もご高覧ありがとうございました。
部活研はこれからも具体的に行動します。
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◎協会スタッフ募集のお知らせ
一緒に新しい部活動制度を作りませんか
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◎「部活研通信」バックナンバーはこちら
https://sv2.mgzn.jp/pub/mailList.php?cid=N906697

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