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配信日:2021/06/13
部活研通信:研修会「文科省と現役顧問が考える部活動理想像のズレ」等
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一般社団法人 日本部活指導研究協会(略称:部活研)
「部活研通信」
"役立つ研修情報や部活動関連の情報をお送りします!" < 2021.6.10 配信 Vol.67>
info@bukatsu-japan.com
http://bukatsujapan.jimdo.com/
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コロナ禍がITツールの導入のきっかけなって、部活動の場でも、リモート会議などの活用は広がっているようです。今後も、更に広がりそうですね。

さあ、今回も部活指導関連の情報をお届けします。
生徒のやる気のきっかけに活用出来るとっておきの話もあります。
☆::::::::::::☆ お知らせ ☆::::::::::::☆
◎部活研通信、一般会員入会のお願い
一般会員になることで、「当協会主催の研修会への参加料金が割引になる」などのサービスを受けることができます。当協会の目的にご賛同いただける方は、
本協会ホームページよりお手続きをお願いいたします。

それでは、以下、今回の目次です。
☆::::::::::::☆ 目次 ☆::::::::::::☆
【1】部員の心を変えるとっておきの話
【2】部活News
【3】次回の研修会「新聞記者の取材から見えてきた新しい部活動のかたち」
【4】部活動指導員検定3級、2級試験実施について
【5】コロナ禍で見えた職能団体の人材有効活用のための役割
【6】部活動指導員検定の認定資格の信頼度が上げるために
【7】「科学的根拠を持った質の高い指導に向けて」早稲田大学スポーツ科学学術院より
文責 中屋晋
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以上をお送りします。

【1】部員の心を変えるとっておきの話
〜言ってることより、やってることに本音がある〜
あるファストフード店の話です。ある日、今後新しいメニューとして、どんなメニューの要望があるのかのアンケートを取りました。

その結果、多くの人がダイエットメニューとか、野菜を多く使ったヘルシーなメニューを希望すると回答したのでした。

そこで、お店では、大キャンペーンを打って、野菜を豊富に使ったダイエット商品を用意したところ、なぜか全く当たらず売れませんでした。

これはよくマーケティングの研修で取り上げられる題材なのですが、なぜ狙いは外れたのでしょう。キーワードは、「言葉ではなく行動に真意が隠されている」です。

どういうことかというと、まずアンケートに答えたお客さんたちの行動に着目するべきということなのです。

つまり、そもそもファストフードやジャンクフードを選んだというお客さんの行動から考えれば、ダイエットフードを選ぶ人は少ないという現実が見えてくるわけです。

アンケートには、ちょっと耳障りのいい言葉で体裁を整えてはいるけど、実は、書いた言葉とは裏腹な真意が別にあるということなのです。

このことは学校現場でも、生徒の真意を測る時に、重要なポイントになる場合が多いです。

言葉って、本音とは別に何かを取り繕ってしまったり、敢えて批判的な言葉を選んだりすることは、ままあることで、どちらかと言うと言葉より行動を冷静に分析した方が人の真意に迫れると言われています。

生徒が上辺だけのきれい事を並べたりや、逆に憎まれ口を並べる、そんな時は、その本音との差を見抜く必要があって、大切なポイントは何をしたか、してきたかを見るべきということなのです。

部活動に文句ばかり言ながらも、毎日休まず参加しているなら、その生徒の心には、部活動の場や仲間が好きだというベースがあるということは、念頭においておくべきでしょう。

第一にまず冷静に行動、やっていることを観察するべきで、言葉に惑わされて対応を誤ると問題を複雑化してしまう可能性もあります。

言葉は大事ですが、惑わされないことも大事ですね。

【2】部活News
○益子直美さんがミズノの大会に違和感を抱く訳「怒ってはいけない」同じ大会名でもこうも違う
https://toyokeizai.net/articles/-/426894
(東洋経済)

○授業・部活、大学再び苦慮 道内2度目「緊急事態」 遠のく「対面」、不満募らす学生 オンライン積極活用も
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/544298
(北海道新聞)

○大阪府吉村知事 小中高の文化系部活動 再開できるか検討の考え
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210527/k10013055201000.html
(NHKニュース)

○広島市教委、部活動休止を通知 小中高など213校
https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=755067&comment_sub_id=0&category_id=256
(中国新聞)

○都立高校は分散登校&大型連休中のオンライン学習、部活動中止 3度目緊急事態宣言への対応追われる
https://www.tokyo-np.co.jp/article/100329
(東京新聞)

○<学校の部活動>前編 部員も顧問も楽しむには?
https://www.chunichi.co.jp/article/69464
(中日新聞)

○令和の部活事情「帰宅部が1番人気って本当?」「部活でサッカーやるのはカッコ悪い」イマドキ中学生の本音
https://number.bunshun.jp/articles/-/848216
(NumberWeb)

○柔道界の暴力根絶 古賀さんの指導、生かせ 木村秀和
https://www.asahi.com/sp/articles/DA3S14908645.html
(朝日新聞)

○「教師の勤務時間ダントツ世界一」でも保護者は不信感…教育現場に潜む“4つの大問題”
https://shuchi.php.co.jp/article/8585
(PHPオンライン)


【3】次回の研修会「新聞記者の取材から見えてきた新しい部活動のかたち」
現在の部活動改革の動きを作った部活動の事例を取材してきた中小路記者に講演をお願いしました。
取材のなかで見えてきた新しい部活動のかたちと、今後、部活動指導、スポーツ指導の形態はどう変わるか、政府の政策などを睨みながから今後の部活動を読み解きます。

後半は、長年に渡りバスケット部顧問として、また高体連バスケットボール部の役員として、部活動指導に携わってこられた江戸川高校の奥谷校長と中小路記者との対談です。

現在、部活動改革が謳われているなか、一方では、過酷な部活動へのノスタルジック、不合理、理不尽によって得られたメンタルタフネスへの評価など、依然とし根強い評価と価値観があるなか、今後、新しい部活動を探っていくにあたり、それらの価値観とどう向き合って行くべきかについて語って頂きます。
※学生の参加は無料です。今後教職を目指す生徒、部活動に参加している生徒の皆さんにお声掛け頂き、部活動について考える機会にご活用下さい。

日時:6月26日(土)14時〜16時
場所:オンライン会議ソフト「ZOOM」
講師:朝日新聞記者 中小路徹
※「脱ブラック部活動」の著者であり、「部活動改革の今」などの特集記事を担当。
内容:
第1部 講演「記者の取材から見えてきた新しい部活動のかたち」
第2部 対談「文科省と現役顧問が考える部活動理想像のズレ」
対談講師:都立江戸川高校校長 奥谷雅之 

参加費:3,000円
※学生無料
申し込み:
https://kokucheese.com/event/index/610556/



【4】部活動指導員検定3級、2級試験実施について
○インターネット受験について、受付をホームページにて行っております。
【受験手順】
受験日を選択→ネット決済システムに登録→受験システムにログイン
→受験日当日(画面解答入力 ※3級の場合は動画講習あり)→1週間以内に合否通知

【検定試験実施要項】
こちらのURLからダウンロード確認出来ます。
https://00m.in/qxiSc

・オンライン検定試験
■3級:オンライン講義の後に画面解答入力 合格基準:正答率80%以上
<予定>
4月17日(土)
■2級:公式テキストを参考に画面解答入力 合格基準:正答率80%以上
<予定>
4月25日(日)(4月21日申し込み締切)
■申し込み・詳細
https://bukatsujapan.jimdofree.com/

※今月より検定試験の実施回数が、3級について月に1回 2級について3か月に1回程度になります。試験のための準備期間を十分に取れる日程にしました。



【5】コロナ禍で見えた職能団体の人材有効活用のための役割
連日の報道でも明らかですが、このコロナ禍において、最も重要な社会問題の1つとして取り上げられているのが、医療逼迫の問題です。

現有の日本の医療人材、医療施設の量的な問題とは別に、コロナ患者の方々に対する十分な医療体制が維持出来ないという問題が確かにあります。

この問題のネックになっているのが、職能団体が、このコロナ禍における医療体制を維持するための人材確保に十分機能していないという部分があるのではないでしょうか。

職能団体とは、専門的な技能をはじめ、関係の法律や医療知識を持った人材育成やその能力を適切に広く社会に機能させるための活動をする団体です。

つまり、医療体制のなかで重要な役割を果たしている職能団体である医師会や看護師協会が、人的な医療資源の配分に積極的に対応出来たなら、一部の医療関係者に過酷な勤務が偏ることは起きなかったのではと思うのです。

実は、部活動制度においても、このような人材配置の根詰まり現象が、多くの問題を引き起こしており、例えば部活動指導者の職能団体があり、全国的な規模で機能すれば、多くの問題を効果的に改善の方向に向かわせることが出来る気がします。

部活動の人材確保、研修確保、人件費確保、この3つの問題解決に、部活動指導者のための職能団体の設立が貢献すると思っています。

この日本において、医療関係者も重要な社会的役割を果たしていますが、部活動指導者についても、その規模や役割の大きさを考えると、やはり、部活動指導者の職能団体は必要だと考えます。

当協会は、部活動指導者の輪を全国に広げる役割に貢献出来ればと思っています。


【6】部活動指導員検定の認定資格の信頼度が上げるために
部活動指導員検定を実施し、資格認定を始めて1年が過ぎました。この間、当協会主催の検定試験によってたくさんの部活動指導者の方々が部活動指導員として認定されました。

よく当協会認定資格について、その有効性について問い合わせを頂きます。
まず、当協会は、全国規模で部活動指導者の資格認定と名簿登載を行っている先駆けの団体となりますが、この新しい資格について、今後その価値を高めるためには、ここまで試験に合格、認定をされた皆さん、それぞれの活動の如何にかかっていることは事実です。

つまり、これから認定を受ける部活動指導者の皆さんを含め、この部活研のオンライン講習や教本で得た知識を有効活用して、質の高い部活動指導を実践して頂くことが、何より大切なことです。

資格認定をされた部活動指導者としての自覚は、ひいては生徒が生き生き参加出来る部活動の実現に必ず繋がるものです。

日々、自治体や学校関係者への認知度は確実に広がっていますが、協会としても、部活動指導員検定の社会的な信頼度や資格の有効性を高めるために、今後も様々な働きかけを行って参ります。よろしくお願い致します。


【7】「科学的根拠を持った質の高い指導に向けて」早稲田大学スポーツ科学学術院より
理事の大津です。今回は会員の皆様にご紹介したいことがあります。
私が部活指導の参考にしているものの一つに、早稲田大学「Sport X Management Lab」のHPがあります。
「Sport X Management Lab」は、世の中の様々な課題に対してスポーツを活用した解決策を提供しています。
そして現在スポーツ指導に関する研究を実施しており、それに協力できるスポーツ指導者を募集しています。
詳細は、添付のチラシとHPでご確認ください。
https://note.com/sxmlab

この研究に協力することで、日本のスポーツ指導、部活指導が少しでも良くなればと思い、私は部活動指導者として協力することにしました。
先日、主任研究者の木下様に内容を伺ったところ、年に数回ほど指導している選手に対してアンケートを実施したい、とこのことでした。
アンケートは新入部員が入部してから実施するそうなので、もうすぐスタートになります。
もしご興味があれば、一度問い合わせをしてみてください。



今回もご高覧ありがとうございました。
 部活研はこれからも具体的に行動します。
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◎協会スタッフ募集のお知らせ
一緒に新しい部活動制度を作りませんか
http://bukatsujapan.hatenablog.com/entry/2020/10/31/131104

◎「部活研通信」バックナンバーはこちら
https://sv2.mgzn.jp/pub/mailList.php?cid=N906697

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件名に「入会希望」とご記入下さい。
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□発行 一般社団法人 日本部活指導研究協会
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