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配信日:2021/05/11
部活研主催研修会「新聞記者の取材から見えてきた新しい部活動のかたち」等
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一般社団法人 日本部活指導研究協会(略称:部活研)
「部活研通信」
"役立つ研修情報や部活動関連の情報をお送りします!" < 2021.5.10 配信 Vol.66>
info@bukatsu-japan.com
http://bukatsujapan.jimdo.com/
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緊急事態宣言の影響は様々です。部活動の状況は、公立と私立で大きな差があるようですね。考えさせられます。

さあ、今回も部活指導関連の情報をお届けします。
生徒のやる気のきっかけに活用出来るとっておきの話もあります。
☆::::::::::::☆ お知らせ ☆::::::::::::☆
◎部活研通信、一般会員入会のお願い
一般会員になることで、「当協会主催の研修会への参加料金が割引になる」などのサービスを受けることができます。当協会の目的にご賛同いただける方は、
本協会ホームページよりお手続きをお願いいたします。

それでは、以下、今回の目次です。
☆::::::::::::☆ 目次 ☆::::::::::::☆
【1】部員の心を変えるとっておきの話
【2】部活News
【3】次回の研修会「新聞記者の取材から見えてきた新しい部活動のかたち」
【4】日本部活動学会研究紀要第3号への記事の掲載
【5】部活動指導員検定3級、2級試験実施について
【6】「科学的根拠を持ってより質の高い指導に向けて」早稲田大学スポーツ科学学術院より
文責 中屋晋
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以上をお送りします。

【1】部員の心を変えるとっておきの話
〜感覚を科学に置き換えた指導法スタイル〜
 この50年間、日本の労働生産性は、先進7ヵ国のなかで最下位という不名誉な記録を更新し続けています。つまり、1円分生産するための時間や労力が他の国より余計にかかってしまう国なのです。全体のために個の時間を過剰に犠牲にする体質が招いた結果だと思います。
 数年前の話、「もっと投げちゃダメですか」という部員の声に対し、投球練習の制限を続けたのが市ケ尾高校の菅沢監督でした。予想以上に賛否両論が交差し様々な反響がありましたが、結果的には思わぬ副産物を得るなど適切な判断であったと評価されることになりました。
 菅沢監督は「休み」を確保する海外の考え方を知り、「これだ」と思い導入したと述べておられましたが、長時間練習神話にメスを入れるこの決断は素晴らしかったと思います。
 しかし、ただただ長時間練習をする慣習は、根強く日本のスポーツ界にあります。確かに地道にコツコツ練習をすることは悪いことではないです。ただ工夫もなく単調な練習をひたすら続ける慣習は変えなくてはなりません。
 練習に知恵と工夫を加えること。よく心技体と言いますが、1つ要素が足りないのでは。これにもう1つ「知識」を加え心技体プラス知で、つまり、知ることを練習に組み込む意識を持つべきではないでしょうか。
 ただ数と時間を稼ぎ、失敗しないための練習を10時間するよりも、合理的な正しいフォームを知り、素振りを10分するだけで、プレーの質はがらっと変わるのです。長時間練習の効率の悪さは多くの論文で証明されています。
 スポーツ大国オーストラリアは、ハンドボールも世界一です。ハンドボールのスポーツ留学をした高校生がいました。彼が驚いたのは、その練習量の少なさだそうです。3分の1の練習で自分たちより圧倒的な強さを保っていることに衝撃を受けたのです。
 なぜそんなことが可能なのか、答えは、科学的に研究された方法で短時間に徹底的に練習するからです。ややもすると、欧米の選手との体格差を言い訳にする指導者がいます。しかし、日本人の標準的な体格でも同様なパフォーマンスは十分可能なことです。
 やはり、必要と言われてきた要素、いわゆる「心技体」に「知」という要素は加え、広く世界を見渡し、正しい客観的な知識を得ることの重要さの認識は、日本中の指導者に浸透させるべきことと思っています。
 そして、自分の経験や感覚を科学に置き換えて、指導法を工夫するスタイルの指導者が増えて欲しいと切に願っています。そのためにも部活動指導員検定制度を何としても日本中に定着させたいのです。


【2】部活News
○益子直美さんがミズノの大会に違和感を抱く訳
https://toyokeizai.net/articles/-/426894
(東洋経済)

○委員の仕事怠った生徒に立腹 計7時間半、立たせる 中学教員を処分
https://news.yahoo.co.jp/articles/0f058560523eb64173a71025522c09962a89d78a
(神戸新聞)

○部活指導による生徒死亡で市民団体が申し入れ
https://news.yahoo.co.jp/articles/0f8b512bb2b19e726d916a1200effc2f143c79b7
(琉球朝日放送)

○【部活と勉強】東大に現役合格 公立高の部活経験者3人の「文武両道」を聞く
https://news.yahoo.co.jp/articles/d0795e01de60dc3e09f9b1c90c0c2b681c07ba0b
(朝日新聞)

○実録!公立中学の不透明な「内申」と高校受験
https://news.yahoo.co.jp/articles/6bd0e1e94dbe3a8a32f66a721fb8c48c352caa4a
(東洋経済)

○#教師のバトンは時給100円で色は黒〜応援団の著者が炎上理由と問題点を整理した
https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiwatarireiji/20210506-00236535/
(就活チャンネル)

○意外と危険な“部活あるある”かも 体育館で突然、頭部に衝撃を受けて倒れてしまった理由
https://news.yahoo.co.jp/articles/74da048e11ee18ac953d55bdab8a5eda3d739838
(ねとらぼ)

○川崎で57人が感染 同じ部活に所属する市立橘高校の生徒3人が陽性
https://news.yahoo.co.jp/articles/79c604af207fd1dfec34ad86f8426433d35a75ec
(神奈川新聞)


【3】次回の研修会「新聞記者の取材から見えてきた新しい部活動のかたち」
現在の部活動改革の動きを作った部活動の事例を取材してきた中小路記者に講演をお願いしました。
取材のなかで見えてきた新しい部活動のかたちと、今後、部活動指導、スポーツ指導の形態はどう変わるか、政府の政策などを睨みながから今後の部活動を読み解きます。

後半は、長年に渡りバスケット部顧問として、また高体連バスケットボール部の役員として、部活動指導に携わってこられた江戸川高校の奥谷校長と中小路記者との対談です。

現在、部活動改革が謳われているなか、一方では、過酷な部活動へのノスタルジック、不合理、理不尽によって得られたメンタルタフネスへの評価など、依然とし根強い評価と価値観があるなか、今後、新しい部活動を探っていくにあたり、それらの価値観とどう向き合って行くべきかについて語って頂きます。
◆学生の参加は無料です。今後教職を目指す生徒、部活動に参加している生徒の皆さんにお声掛け頂き、部活動について考える機会にご活用下さい。

日時:6月26日(土)14時〜16時
場所:オンライン会議ソフト「ZOOM」
講師:朝日新聞記者 中小路徹
※「脱ブラック部活動」の著者であり、「部活動改革の今」などの特集記事を担当。
内容:
第1部 講演「記者の取材から見えてきた新しい部活動のかたち」
第2部 対談「文科省と現役顧問が考える部活動理想像のズレ」
対談講師:都立江戸川高校校長 奥谷雅之 

参加費:3,000円
※学生無料

申し込み:
https://kokucheese.com/event/index/610556/


【4】日本部活動学会研究紀要第3号への記事の掲載
日本部活動学会研究紀要第3号が発刊されました。本協会代表の中屋と研修担当理事の大津が特集記事を書いています。
ご希望の方は、日本部活動学会事務局まで問い合わせ下さい。
https://jaseca2017.jimdofree.com/%E3%81%8A%E5%95%8F%E3%81%84%E5%90%88%E3%82%8F%E3%81%9B/

○概要
(1)「部活動指導員としての活動と課題」大津信亮
部活動指導員としてある都立高校テニス部を指導してきた5年間の実践報告です。教育的な配慮を念頭に指導してきた経験を指導例を交えて報告されています。
・生徒自ら練習メニューの作成することの重要性と指導過程。
・教育現場に外部から入った立場での生徒指導の難しさ。
・顧問教員や生徒との関係構築への配慮。
・生徒それぞれの適切な目標設定の方法。
・コロナ禍における指導の工夫。
・今後の部活動指導員制度の課題。

(2)「部活動指導員制度を指導者育成の立場から考える」中屋晋
部活動指導員という資格について、選抜と育成の局面で考え、その適切な機能と運用方法を整理しました。そのうえで今後の部活動指導者の資格制度の考えのまとめました。
(新しい部活動指導制度の要点)
・部活動指導者を全国組織としてまとめる。
・新組織は指導者の資格認定、研修、派遣を担う。
・文科省、教育委員会は、支援・サポートで協働する。
・各関係機関より補助金や募金として協力金を集約し、指導報酬にあてる。

【5】部活動指導員検定3級、2級試験実施について
○インターネット受験について、受付をホームページにて行っております。
【受験手順】
受験日を選択→ネット決済システムに登録→受験システムにログイン
→受験日当日(画面解答入力 ※3級の場合は動画講習あり)→1週間以内に合否通知

【検定試験実施要項】
こちらのURLからダウンロード確認出来ます。
https://00m.in/qxiSc

・オンライン検定試験
■3級:オンライン講義の後に画面解答入力 合格基準:正答率80%以上
<予定>
5/15、6/13、7/10
■2級:公式テキストを参考に画面解答入力 合格基準:正答率80%以上
<予定>
7/25
■申し込み・詳細
https://bukatsujapan.jimdofree.com/

※先月より検定試験の実施回数が、3級について月に1回 2級について3か月に1回程度になります。試験のための準備期間を十分に取れる日程にしました。

【6】「科学的根拠を持った質の高い指導に向けて」早稲田大学スポーツ科学学術院より
理事の大津です。今回は会員の皆様にご紹介したいことがあります。
私が部活指導の参考にしているものの一つに、早稲田大学「Sport X Management Lab」のHPがあります。
「Sport X Management Lab」は、世の中の様々な課題に対してスポーツを活用した解決策を提供しています。
そして現在スポーツ指導に関する研究を実施しており、それに協力できるスポーツ指導者を募集しています。
詳細は、添付のチラシとHPでご確認ください。
https://note.com/sxmlab

この研究に協力することで、日本のスポーツ指導、部活指導が少しでも良くなればと思い、私は部活動指導者として協力することにしました。
先日、主任研究者の木下様に内容を伺ったところ、年に数回ほど指導している選手に対してアンケートを実施したい、とこのことでした。
アンケートは新入部員が入部してから実施するそうなので、もうすぐスタートになります。
もしご興味があれば、一度問い合わせをしてみてください。

今回もご高覧ありがとうございました。
部活研はこれからも具体的に行動します。
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◎協会スタッフ募集のお知らせ
一緒に新しい部活動制度を作りませんか
http://bukatsujapan.hatenablog.com/entry/2020/10/31/131104

◎「部活研通信」バックナンバーはこちら
https://sv2.mgzn.jp/pub/mailList.php?cid=N906697

◎部活研通信、新規会員のご紹介のお願い

info@bukatsu-japan.com まで、
お名前とメールアドレスを明記のうえご連絡願いします。
件名に「入会希望」とご記入下さい。
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□発行 一般社団法人 日本部活指導研究協会
http://bukatsujapan.jimdo.com

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