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配信日:2021/02/10
部活研通信:現場発信!日々直面する部活動の課題と向き合うケーススタディ研 修他
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一般社団法人 日本部活指導研究協会(略称:部活研)
「部活研通信」
"役立つ研修情報や部活動関連の情報をお送りします!" < 2021.2.10 配信 Vol.63>
info@bukatau-japan.com
http://bukatsujapan.jimdo.com/
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緊急事態宣言のもと、今後、ワクチン接種が効果的なゲームチェンジャーになることを祈るばかりです。

さあ、今回も部活指導関連の情報をお届けします。
生徒のやる気のきっかけに活用出来るとっておきの話もあります。
☆::::::::::::☆ お知らせ ☆::::::::::::☆
◎部活研通信、一般会員入会のお願い
一般会員になることで、「当協会主催の研修会への参加料金が割引になる」などのサービスを受けることができます。当協会の目的にご賛同いただける方は、
本協会ホームページよりお手続きをお願いいたします。

それでは、以下、今回の目次です。
☆::::::::::::☆ 目次 ☆::::::::::::☆
【1】部員の心を変えるとっておきの話
【2】部活News
【3】次回の研修会 「現場発信!日々直面する部活動の課題と向き合うケーススタディ」
【4】月刊「高校教育」2月号掲載記事「部活動指導員検定について」
【5】部活動指導員検定3級、2級試験実施について

文責 中屋晋
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以上をお送りします。

【1】部員の心を変えるとっておきの話
〜集団心理〜
部活動に期待する効果として、グループワークから学ぶ集団活動型の思考トレーニングがあります。

グループ内の課題を解決するまての過程を部員同士て学び合う活動は、多くの学校の部活動において日常的に見られます。

今回のコラムでは、指導者として、知っておきたい集団心理に関するお話を紹介します。まず、心理学者リンゲルマンが提唱したリンゲルマン効果を取り上げてみたいと思います。

リンゲルマン効果とは、集団心理現象のひとつで、人間は集団で作業した場合、単独で作業するよりも生産性が低下するという現象です。 社会的手抜き、フリーライダー(ただ乗り)ともいわれています。

例えば、綱引きの力を測定し、1人で100キロの力で引けたとします。ということは、同じ100キロで引ける人が3人が一緒に引いたらどうなるでしょう。単純に考えれば、300キロです。

ところが、255キロにしかならないという実験結果があります。その実験の平均の割合では、次の様になります。

1人を100%として、参加人数と力を発揮する割合です。
2人→93%、3人→85%、8人→48%

人は集団になると一人一人が無意識に出す力に制限を加えてしまう、無意識に責任の分散が行われるということになるとのこと。

つまり、依存度が上がってしまうわけです。特に日本人は依存心が強い傾向があるようです。

将来、大きく成長する生徒ほど、1人でやってる時の動作が、例え5人になったとしても、周りに関係なく同じように力量を発揮出来るメンタルを持っています。

しかし、一般的にはそんなことが出来る子ばかりではありません。部内のチームワークの構築は、部活動指導者にとって大きな課題と言えるでしょう。では、どうすれば100%、あるいは、それ以上を個々が発揮する集団になるのでしょうか。

まず、ポイントになるのは、人間は集団になると無意識に手を抜いてしまう行動傾向があるという点を、生徒も指導者も共通認識として自覚することです。

そのうえで、指導者として、考えるべきこととしては、それぞれの責任範囲を明確にすることだそうです。しかし、その責任範囲は上からの押し付けではなく、互いの話し合いのうえ納得したうえで責任範囲を明確にするということです。

其々がやるべきことがわかっている状態に出来るだけ近づけること、そして、それによって指示待ちではなく自ら行動する仕組みを作るということが重要になります。

それぞれの役割を明確にし、それぞれのゴールを示すこと、つまり、先述の綱引きの実験で言えば、それぞれが力の測定メーターと目標を確認しながら、一緒に行動すれば、ある種わかりやすいモチベーションになるということです。

しかし、個々がやるべきことをやろうとしても、集団心理が、陥りがちなもう1つの別のケースの問題があります。

その話はいつか、またお伝えしたいと思います。


【2】部活News
○23府県、教員に部活交通費なし 時間外勤務認めない国の法令根拠に
https://mainichi.jp/articles/20210131/k00/00m/040/182000c
(毎日新聞)

○日本と米国の運動部はどちらが教育的か
https://the-ans.jp/bukatsu/143398/
(TheAnswer)

○休日の部活時間が大幅減 群馬県教委の抽出調査「コロナ影響」 吹奏楽部など高校文化部は7割減
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210130-OYT1T50056/
(読売新聞)

○「監督」と「教員」の葛藤…新しい指導へ/安田学園
https://www.nikkansports.com/baseball/column/baseballcountry/news/202101290000181.html
(日刊スポーツ)

○働く教員ほど利用できない変形労働時間制の導入は「荒れた職員室」につながるのか
https://www.rab.co.jp/news/news108l4zxxsw2vxk406uu.html
(BAB青森放送)

○時差通学、部活動中止…宣言受けて4都県の学校対応は?
https://www.nikkansports.com/baseball/column/baseballcountry/news/202101260000157.html
(日刊スポーツ)

○フランス人が感じた日本の柔道が抱える「問題」フランスでは稽古は楽しいが、日本ではきつい
https://toyokeizai.net/articles/-/398966
(東洋経済)


【3】次回の研修会 「現場発信!日々直面する部活動の課題と向き合うケーススタディ」
>>>申し込み、まだ、間に合います!
日程:2021年2月13日(土) 20:00〜22:00
会場:オンライン会議システム「zoom」にて開催
定員:20名
参加費:3000円
※ご入金後のキャンセルは出来ませんので、ご注意下さい。
お申し込み:
https://www.kokuchpro.com/event/bukatsuseminar02/

テーマ:「現場発信!日々直面する部活動の課題と向き合うケーススタディ」
講師:部活指導研究協会 西澤
※研修ポイント:1(指導分野専門科目) 
<内容>
部活動の指導現場において、特に外部指導者は指導法などを相談できる相手や場がなく、1人で悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

そこで今回の研修では、効果的な指導法、指導者が現在抱えている課題や悩みなどについて、現役部活動顧問の先生や部活動指導員へのインタビュー結果もお伝えしながら、ケーススタディを行います。※疑問や悩みをお持ちの方はあらかじめその内容を共有いただければ、今回の研修のケースとして、参加者で考える教材にもなるかと思います。

また参加者の皆さんには、当日のワークを通じて指導者としての課題や悩みなどを共有しながら、今後の部活動指導にとってご自身のプラスとなるようなヒントを持ち帰っていただきます。


【4】月刊「高校教育」2月号掲載記事「部活動指導員検定について」
 月刊「高校教育」に記事が掲載されました。以下、記事の一部です。民間の活力を利用した部活動の地域移行について書いてみました。部活動指導員検定について触れてみました。
<一部抜粋>
〜〜
--民間資格「部活動指導員検定」の取組--
 上記のような課題克服を見据え、民間団体の取組として、筆者が代表を務める一般社団法人日本部活指導研究協会は、2020年3月に「部活指導員検定試験」を実施した。実施の目的には先に挙げた選抜と育成の局面について、1つの資格制度を提案したかたちの取組である。「部活動指導員検定」のねらいの柱は以下、2本である。
1)指導員の能力・知識の審査認定すること→検定試験
2)指導員の能力・知識の維持向上を図る→更新研修
 この2本の柱のもとに行われる民間資格制度になる。この「部活動指導員検定」の実施、資格認定によって、人材確保のための名簿を各教育委員会と共有することも可能である。さらに公式テキストに基づいた学校教育への理解度を問う試験を実施することで、学校教育の一環で行われる部活動とは何かという新たな認識を促す機会として利用できるものである。
 やはり、学校の求める指導理念から大きく外れる指導者には十分な研修が必要である。しかし、現行では教育委員会が部活動指導員のための事前研修、定期研修を主催しているが、研修の機会はあるものの、研修後の筆記試験、インタビュー、レポートなどの効果測定のシステムは、今のところ整備されていない状態である。それに対して、当該検定試験は育成と選抜という両局面における対応不十分な点について補完する役割を果たすことを目的としている。
 現在、200名以上の部活動指導者の資格認定がなされ、名簿登載されている。また、検定試験の平均合格率については、3級が98%、2級が55%となっており、外部指導者に対する学校教育への理解を測る目安として活用が期待されている。
〜〜

月刊高校教育2月号のご購入はこちらから
http://www.gakuji.co.jp/magazine/highschool/index.html

【5】部活動指導員検定3級、2級試験実施について
○インターネット受験について、受付をホームページにて引き続き行っております。
【受験手順】
受験日を選択→ネット決済システムに登録→受験システムにログイン
→受験日当日(画面解答入力 ※3級の場合は動画講習あり)→1週間以内に合否通知

【検定試験実施要項】
こちらのURLからダウンロード確認出来ます。
https://00m.in/qxiSc

・オンライン検定試験
■3級:オンライン講義の後に画面解答入力 合格基準:正答率80%以上
<予定>
3級試験
2月3日(水)、6日(土)、11日(木)、14日(日)、17日(水)、20日(土)、23日(火)、27日(土)
■2級:公式テキストを参考に画面解答入力 合格基準:正答率80%以上
<予定>
2月28日(日)

■申し込み・詳細
https://bukatsujapan.jimdofree.com/





今回もご高覧ありがとうございました。
 部活研はこれからも具体的に行動します。
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◎協会スタッフ募集のお知らせ
一緒に新しい部活動制度を作りませんか
http://bukatsujapan.hatenablog.com/entry/2020/10/31/131104

◎「部活研通信」バックナンバーはこちら
https://sv2.mgzn.jp/pub/mailList.php?cid=N906697

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