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配信日:2020/08/13
部活研通信:研修会「アスリート外来専任栄養士が実践する試合前後の栄養補給対策と は」他
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一般社団法人 日本部活指導研究協会(略称:部活研)
「部活研通信」
"部活動指導者のための部員の心を変えるとっておきの話" < 2020.8.10 配信 Vol.57>
info@bukatau-japan.com
http://bukatsujapan.jimdo.com/
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新型コロナウィルス禍において部活動の本質的なあり方についても、考え直す機会になっているようです。優先すべきは、教科活動ですね。

さあ、今回も部活指導関連の情報をお届けします。
生徒のやる気のきっかけに活用出来るとっておきの話もあります。

☆::::::::::::☆ お知らせ ☆::::::::::::☆
◎部活研通信、一般会員入会のお願い
一般会員になることで、「当協会主催の研修会への参加料金が割引になる」などのサービスを受けることができ
ます。当協会の目的にご賛同いただける方は、
https://bit.ly/2SNszmu よりお手続きをお願いいたします。

それでは、以下、今回の目次です。
☆::::::::::::☆ 目次 ☆::::::::::::☆
【1】部員の心を変えるとっておきの話
【2】部活News
【3】次回の研修会「成長期のスポーツ栄養」
【4】部活動指導員検定3級、2級試験について
【5】検定作問委員より部活動指導員検定2級について
【6】部活研意見交換会を開催
文責 中屋晋
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以上をお送りします。

【1】部員の心を変えるとっておきの話
〜叱るときの言葉の選び方〜
7月の研修会のテーマが「感情コントロール」だったのですが、そのなかでも触れていましたが、第1の感情と第2の感情について、今回は考えてみたいと思います。

部活動指導のなかで、当然ですが生徒のことを肯定的に見ていられる場面だけではありません。

安全を疎かにする行為、他人の人権を侵す行為、反社会的な行為等等、それらに対して指導者としては強く指導をしなくてはならない場面もあります。時には語気を強めて重要性を印象付けることもあるでしょう。

しかし、ここで注意しなければならないのが、感情的に怒っているという部分だけが伝わって、肝心の中身、「何がいけなかったのか」が伝わらないことがよくあるということで。やはり、叱るときの言葉の選び方は重要なのです。

言葉を選ぶ際に、第1の感情と第2の感情についての認識があることで適切な言葉選びの助けになると思います。

では、第1の感情と第2の感情とは何か。
例えば、第1の感情は、自分が最初に感じる感情で、映画を見て悲しいと思う感情などです。第2の感情は、第1の感情の次に来る感情で、ある一定以上高まった第1の感情を癒す、または解消するための表現方法で、怒りとして表現されるケースが多いです。

よくあるのが、第1の感情としての悲しい感情が溢れて、それを解消するために、怒鳴る、ふてくされる、悲しい顔で同情をさせるといった第2の感情による行動を取るということがあります。

ここで、同じ内容を伝えようとしている2種類のセリフを紹介します。「希望」も基本感情の1つと言われていますが、この3つのパターンそれぞれで、「希望」という第1の感情が、「怒り」という第2の感情に変わってしまっている点に注目して下さい。
パターン1
「きちんと参加して欲しい」→第1の感情
「どうして、遅刻ばっかりするんだ!」→第2の感情

パターン2
「この仕事を頼みたい」→第1の感情
「さっさとやれよ!」→第2の感情

パターン3
「ここはこうして欲しい」→第1の感情
「何やってんだよ。違うだろ!」→第2の感情

この様に相手をコントロールしようという第2の感情が言葉になると、往々にして相手は、それに対抗しようとしてきます。

その結果、本来希望している第1の感情は伝わらず、耳を傾けるというより自分を守るための理論武装を始めてしまいます。

大切なのは、自分の気持ちが本当に望むことは何なのかにフォーカスし、相手をコントロールすること以外の手段を考える解決策を練ることに集中することなのです。

つまり、あなた、もしくはあなた方は敵ではありません。「私がしたいのは、コントロールすることではなく、これです。」と理解してもらうこと。「あなたを言葉で潰すことなんて興味ありません。私の目的はこれです。」ということを理解してもらうための言葉を選ぶことが大切です。

相手を自分の思い通りにコントロールしようと思うとかえって本当に望むところから遠ざかってしまい、袋小路に入ってしまうことがあるのです。指導の言葉を選ぶときには、本来は何を希望しているかについて振り返り、意識を向けるといいかもしれません。

【2】部活News
○殴る、蹴る、セクハラ…「部活体罰大国」の日本に五輪開催資格はあるか
https://news.yahoo.co.jp/articles/9daa6acab8ef2426904dcaa62e9a7b499412e549
(ダイヤモンド・オンライン)

○部活動の実情とこれから 池田洋二 JFA学校部活動検討委員会 委員長インタビュー
https://www.jfa.jp/news/00025153/
(JFAニュース)

○「部活とか面倒くさくないですか?」新米美術教師を待っていた柔道部顧問 甘くない現実マンガに
https://news.yahoo.co.jp/articles/84284781692e9cc8851cbb10cd194e366e6ee1e5?page=2
(yahooニュース)

○部活動強豪校の面接 部活実績ベース評価は問題ない 県教委
https://kanagaku.com/archives/37389
(kanagaku)

○県岐阜商、クラスターで休校・部活動全休止…野球部は独自大会出場辞退
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200719-OYT1T50164/
(読売新聞)

○「監督に殴られ血だらけ」回答も スポーツ中の暴力調査
https://www.asahi.com/sp/articles/ASN7N63VQN7NUTQP002.html
(朝日新聞)


【3】次回の研修会「アスリート外来専任栄養士が実践する試合前後の栄養補給対策とは」
研修テーマ:成長期のスポーツ栄養
講師:佐藤郁子 (公認スポーツ栄養士:順天堂大学医学部附属順天堂医院 女性アスリート外来専任栄養士)

・日程:10月4日(日)10時〜12時
・場所:オンライン(zoom)
※「zoom」というビデオ会議アプリを使います。サインアップは無料です。
ダウンロードはこちらから
https://zoom.us/jp-jp/meetings.html

・定員:50名
・参加費:3000円(協会指定の銀行口座へお振込)
・研修ポイント:1ポイント
・締め切り:10月2日(金)
〇お申し込みはこちらよりお願いします。
https://bukatsujapan.jimdofree.com/%E7%A0%
94%E4%BF%AE%E4%BC%9A%E9%96%8B%E5%82%AC%E3%81%AE%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B/

お申し込み確認後、参加費振込口座をメールにてお知らせいたします。
参加費の振込が確認できましたら正式に申し込みが完了となりますので、オンラインセミナー参加に必要な情報をメールにてお知らせいたします。

内容:
発育・発達によってエネルギーをはじめ多くの栄養が必要である成長期のこどもは、日々の食事が非常に大切です。
部活動など運動をする時には、運動するためにさらに多くのエネルギーが必要になり、活動量にあったエネルギーが摂れていないと、健全な発育・発達ができないことがあります。健全な発育・発達ができ、けがなどなく良いコンディションを保ちながら、試合で最高のパフォーマンスを発揮するためにも、「運動」「休養」「食事」のバランスを保つことが重要です。
食事については学校の給食や保健体育などで学ぶ機会があり、何となくの知識はあるかと思いますが、今回の研修会は成長期のこどもに必要なエネルギーと食事バランスについて、さらに理解が深められるような内容および、試合前後の食事や補食の摂り方など、現場で活用できるような内容の講義を行います。
また、受講者の皆さんより、事前に質問をいただき、講義の中で皆さんが抱えておられる疑問や不安も解消する予定です。
○事前質問はこちらから
https://customform.jp/form/input/56906/


講師プロフィール:
講師:佐藤郁子 (公認スポーツ栄養士:順天堂大学医学部附属順天堂医院 女性アスリート外来専任栄養士)
管理栄養士、公認スポーツ栄養士。文教大学女子短期大学部栄養科卒。2014年より順天堂大学医学部附属順天堂医院、順天堂大学医学部附属浦安病院の女性アスリート外来専任栄養士として勤務。スポーツ栄養のほか、特定保健指導、高齢者の介護予防など幅広く活動中。2018年公益社団法人日本栄養士会「84セレクション2018」受賞。日本スポーツ栄養学会および日本栄養改善学会での研究発表多数

著書:女子アスリートの食事と栄養





【4】部活動指導員検定3級、2級試験について
○インターネット受験について、受付をホームページにて引き続き行っております。
【受験手順】
受験日を選択→ネット決済システムに登録→受験システムにログイン
→受験日当日(画面解答入力 ※3級の場合は動画講習あり)→1週間以内に合否通知

【検定試験実施要項】
こちらのURLからダウンロード確認出来ます。
https://00m.in/qxiSc

・オンライン検定試験
■3級:オンライン講義の後に画面解答入力 合格基準:正答率80%以上
<予定>
8月1日(土)、8月5日(水)、8月8日(土)、8月12日(水)、8月16日(日)、8月19日(水)、8月22日(土)、8月26日(水)、8月29日(土)

■2級:公式テキストを参考に画面解答入力 合格基準:正答率80%以上
<予定>
8月30日(8月23日申し込み締切)

■申し込み・詳細
https://bukatsujapan.jimdofree.com/


【5】検定作問委員より部活動指導員検定2級について
8月現在,検定2級の合格率は約50%となっております。3級に比べると,内容の難しさに驚かれた方もいるのではないでしょうか。

今回のメルマガでは,その内,皆さまの正答率が低い〈熱中症〉に関する検定問題のヒントを紹介いたします。梅雨も明け,これから暑さが厳しくなってくると思いますので知識としても改めてご確認ください。

指導者は,活動中の熱中症を防ぐために,さまざまな対策を講じなければなりません。〔1.生徒の体調確認〕,〔2.WBGTに応じた負荷の調整〕,そして,〔3.万が一事故が起きてしまったときの把握体制および対応方法を事前に決めておくこと〕が求められます。特に指導者の目から離れたところで行われるランニング中の事故などは,発見が遅くなってしまうと命にかかわります。

検定2級には,紛らわしい選択肢の問題も増えております。しかし,細かいところまで至る専門的知識を持つことは,皆さまの今後の指導,部活動の活性化に役立つと信じております。上位検定試験の受験をお待ちしております。

【6】部活研意見交換会を開催
今回の意見交換会は、協会理事以外に長沼豊先生、山田貴之先生、奥谷雅之先生をお招きして、フリートークを中心に部活
研が実施してきた部活動指導員検定について、忌憚のないご意見をお伺い致しました。

◎出席:中屋(代表理事)、大津(理事)、高野(理事)、井手(理事)長沼(顧問)、山田(外部相談役)、奥谷(江戸川高校校長)

特に学習院大学の長沼先生には検定の計画段階からアドバイスを頂いており、改めてアドバイスを頂きました。

また、山田先生は協会設立当初から相談役としてご協力を頂いており、今回は板橋区議のお立場から行政の内情など踏まえてご意見を頂きました。

そして、奥谷先生につきまして、前回の認定講習会の会場利用に関してお力添え頂くなどのご協力を頂いてきました。現在、江戸川高校校長のお立場ですが、高体連バスケット部の役員の経験もおありで、教育現場の実情などをお聞かせ頂きました。

冒頭、井手理事より部活動指導員検定の実施状況の報告がありました。
・受験者の推移について、3月の第1回検定試験では、社会的な注目度もあり3、4月で80人以上の受験者数であったのですが、その後受験者数は減少傾向で今日に至っている。
・合格率について3級が平均98%、2級が55%でとなっている。
・登録している会員の属性については、教員と外部指導員はほぼ同数で、部活動指導員の数が少ない。
・受験者のアンケートは、概ね肯定的な感想が多い。

参加の先生方に頂いた意見を以下にまとめました。
山田先生
・コロナ禍において部活動との向き合い方で潜在的にあった問題が浮き彫りにされているので分析し情報発信して欲しい。
・教育委員会への働きかけとして、団体受験のパッケージの提案なども必要では。
・実際に部活指導に携わっている指導者には、知識のアップデートをすることへの理解を求めることで検定の存在意義をアピール出来る。
・部活研のテキストの改訂の時にこのコロナ禍で起きた問題、新たな工夫をトライした事例も加えるといいのでは。

奥谷先生
・部活動指導員は学校関係者が多いので、テキストの内容は、当然知っていることが多く、現状では広めるのは難しい。
・現在、公募で部活動指導員を依頼しているが、学校と縁のない方については、人物保証の面で採用しにくい。
・検定の内容については、必要なことであり広まって欲しいことではあるが、学校との連携というと現状難しい。
・仕組みとして部活動指導員検定の資格が採用の条件になるなどの流れがあれば大きく変わると思う。
・部活研のスタッフが足りないのであれば学校現場としても協力出来ることもある。

長沼先生
・新しい検定制度の立ち上げとしては、非常にいいスタートを切ったと感じている。
・3級ですそ野を広げ、2級で専門性を問うかたちになっている点は評価できる。
・ここから次のステップを睨んで焦らず取り組む必要がある。
・資格のネームバリューを高めるのは会員の方々自身になるという自覚を促すべき。
・スタッフの構成を文化部のメンバーを加えるなど、更に部活研の活動を盛り上げていきたいと考える人を募集しては。
・国会で部活動の地域移行の方向に進めるというかたちで決議されている動きもあるので、その辺の影響も今後は考慮すべき。

たいへん、有意義な意見交換会になりました。
またのご意見を伺う場を設けたいと思います。
ありがとうございました。


今回もご高覧ありがとうございました。
 部活研はこれからも具体的に行動します。
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◎「部活研通信」バックナンバーはこちら
https://sv2.mgzn.jp/pub/mailList.php?cid=N906697

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□発行 一般社団法人 日本部活指導研究協会
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