メール一覧に戻る
配信日:2020/07/11
研修会:広島東洋カープの元トレーナーによる「伸びていく選手の練習方法」
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*
一般社団法人 日本部活指導研究協会(略称:部活研)
「部活研通信」
"部活動指導者のための部員の心を変えるとっておきの話" < 2020.7.10 配信 Vol.56>
info@bukatau-japan.com
http://bukatsujapan.jimdo.com/
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
新型コロナウィルス感染を予防するために、各学校は対応に追われている毎日だと思います。学校教育では何を優先して実施すべきか、何が大事なのか、この状況が見極める1つの機会になるかも知れません。

さあ、今回も部活指導関連の情報をお届けします。
生徒のやる気のきっかけに活用出来るとっておきの話もあります。

☆::::::::::::☆ お知らせ ☆::::::::::::☆
◎部活研通信、一般会員入会のお願い
一般会員になることで、「当協会主催の研修会への参加料金が割引になる」などのサービスを受けることができ
ます。当協会の目的にご賛同いただける方は、
https://bit.ly/2SNszmu よりお手続きをお願いいたします。

それでは、以下、今回の目次です。
☆::::::::::::☆ 目次 ☆::::::::::::☆
【1】部員の心を変えるとっておきの話
【2】部活News
【3】更新研修の報告
【4】部活動指導員検定3級、2級試験について
【5】7月の更新研修「広島東洋カープの元トレーナーによる「伸びていく選手の練習方法」
【6】同じ時間帯で部活動指導をしている部活動指導員と教員の労働条件
文責 中屋晋
☆::::::::::::::::::::::::::::::::::☆
以上をお送りします。

【1】部員の心を変えるとっておきの話
〜動作が出来ることと、その動作を説明出来ることは別物〜
今回は、落合博満氏の言葉を紹介します。
落合博満氏と言えば、現役選手時代、監督時代通じて大きな実績をあげた誰もが認める球界のレジェンドです。
そんな落合氏が、人が人に教えることの難しさについて語っています。

「おれが簡単だと思っている事が、彼らにとってはものすごく難しい。果たして彼らにコトバが届いているかどうかという壁にぶちあたる」

同じ様なことを感じている指導者は、たくさんいると思います。誰しも人間なので感情的になることはあります。立場の強い人は、つい出来なかった人が悪いんだと考えてしまいます。

動作が出来ることと、その動作を説明出来ることは別物です。また、説明出来たとしても、パフォーマンスに繋げられるかというと、更にハードルは高くなります。

落合氏の思いもそこにあったと思います。
「コトバというのは、教わった側がちゃんと聞いて、理解して、納得して、実行して、結果を残して、初めてカタチとなる」

そして、落合氏は、選手に指示、説明をした後にこんな言葉を掛けるとのことです。

「おまえ聞いたよな、オレのコトバ。いま、オレが何を言ったか、自分で言ってみな」と。

当然、話を聞いていないと戸惑うことになる訳ですから、話を上辺だけでなく一所懸命耳を傾けざるを得なくなります。

この意識を引き出してこそ、初めて指導の意義が生まれてくると落合氏は考えました。比類稀に見る結果を残した大選手だから尚更、発展途上の選手とのコミュニケーションには気を使ったのでしょう。

「話し手と聞き手の話にギャップがあれば、議論になる。議論になって初めて、納得してもらえる。そうじゃないと、彼らは動きようがない」

指導者の心得の基本は、ここにある気がします。「ギャップ」は必ずあるはずです。その「ギャップ」を見出すことが出来るかどうかが、大きなポイントなのだと思います。一方通行の指導、独りよがりの指導には、この「ギャップ」に蓋をして表面化させない関係性があります。

最終的には、この「ギャップ」をどう料理するのか、そこが指導者の力量になるので、日ごろから選手以上の観察、研究、洞察を怠らないことが重要です。そして、答えではなく、考え方を教えられたら、選手にとって意義深い指導になるのではないでしょうか。

【2】部活News
○「部活動で厳しく指導、生徒が4階から転落」「教頭困らせようと現金着服」 教職員ら処分
https://news.yahoo.co.jp/articles/782406d4d745dc682ce1f90e4b5fbf51bb6b73a8
(神戸新聞)

○「切り替えたい」「ポッカリ穴が」高校総体中止反応
https://www.nikkansports.com/sports/news/202004260000603.html
(日刊スポーツ)

○高校野球、地方で代替大会相次ぐ 新たな形の模索も
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60631610S0A620C2000000/
(日本経済新聞)

○バスケの名門・能代工、校名変更へ 再考求める署名も
https://www.asahi.com/articles/ASN6R339CN6JULUC00S.html
(朝日新聞)

○河川敷で「闇部活」続けたバレー強豪校の大問題
https://news.yahoo.co.jp/articles/6eb274c9888d619671c45187a18036a5a8850806
(東洋経済)

【3】研修会「指導者のための感情マネージメント」の報告
6月20日に、協会主催の認定部活動指導員更新研修を開催いたしました。
講師としてアンガーマネージメント・ティーン・キッズインストラクターの清川洋美氏(株式会社Beyond the Limits)をお招きし、研修テーマは「感情コントロール」でした。

当日は、テニス、弓道、チアリーディングなど様々な競技の指導者が集まり、指導者が現場で自分の感情、特に怒りをどうコントロールすればいいかを学ぶことができました。

また研修では、指導現場を想定したワークを体験したり、他競技の指導者から話を聞いたりすることができ、感情の起伏を生む仕組みを理解するなど、参加者の方々は多くの気づきや発見があったようです。

 今回の研修は、新型コロナの影響により協会として初めてオンラインによる開催となりましたが、大きなトラブルもなく、無事に終えることができてホッとしています。

 今後も様々なテーマで定期的に開催して行きますので、ぜひ参加してご自身の指導の質向上にお役立てください。

*今後の研修開催について簡単なアンケートを実施していますので、ご回答いただきますようご協力お願いいたします。
https://customform.jp/form/input/54000/

【4】部活動指導員検定3級、2級試験について
○インターネット受験について、受付をホームページにて引き続き行っております。
【受験手順】
受験日を選択→ネット決済システムに登録→受験システムにログイン
→受験日当日(画面解答入力 ※3級の場合は動画講習あり)→1週間以内に合否通知

【検定試験実施要項】
こちらのURLからダウンロード確認出来ます。
https://00m.in/qxiSc

・オンライン検定試験
■3級:オンライン講義の後に画面解答入力 合格基準:正答率80%以上
<予定>
7月1日(水)、4日(土)、8日(水)、12日(日)、16日(木)、18日(土)、22日(水)、25日(土)、29日(水)

■2級:公式テキストを参考に画面解答入力 合格基準:正答率80%以上
<予定>
7月26日(日)

■申し込み・詳細
https://bukatsujapan.jimdofree.com/


【5】7月の更新研修「広島東洋カープの元トレーナーによる「伸びていく選手の練習方法」
・更新研修申込み詳細について
お申し込みは、下記URLの申し込みフォームよりお願いいたします。
お申し込み確認後、参加費振込口座をメールにてお知らせいたします。
参加費の振込が確認できましたら正式に申し込みが完了となりますので、オンラインセミナー参加に必要な情報をメールにてお知らせいたします。
〇申し込みはこちらよりお願いします。
https://customform.jp/form/input/54807/
〇オンライン研修詳細 
・研修テーマ:伸びていく選手の練習方法
・講師:後藤将二 (スポーツトレーナー Good Condition Plus(+) マナ治療院)
・日程:7月31日(土)10時〜12時
・場所:オンライン(zoom)
※「zoom」というビデオ会議アプリを使います。サインアップは無料です。
ダウンロードはこちらから
https://zoom.us/jp-jp/meetings.html
・定員:50名
・参加費:3000円(協会指定の銀行口座へお振込)
・研修ポイント:1ポイント
・締め切り:7月29日(水)

○研修テーマ:伸びていく選手の練習方法
講師:スポーツトレーナー Good Condition Plus(+) マナ治療院 後藤将二
内容:
部活を含め、スポーツの世界では成長に個人差が見られることが多々あります。本研修では伸びていく選手の練習法をトータルパフォーマンスに影響を与える6つの要素に基づき解説をします。伸びていく選手とそうでない選手の差がなぜ生じるのかを、プロ野球の「1軍選手と2軍選手」との違い、プロゴルフの「優勝する選手と予選落ちする選手」を例に挙げ、競技を越えた共通点に迫ります。
また、数々の競技・プロ選手・アマ選手・学生と接してきた講師が自身の経験を交え、昨今の部活事情による練習時間の短縮・試合数減少の中でどの様に実力発揮に繋げ、選手の能力を伸ばしていくために必要なことを受講者と共に考えていきます。

講師プロフィール:
後藤将二(ごとうしょうじ) 鍼・灸・按摩・マッサージ・指圧師。
2000年より広島東洋カープのトレーナー部の1軍・2軍・3軍(リハビリ・強化部門)と全部署に所属し経験を積む。2004年には球団より派遣され米球界に留学。2014年よりLPGA(日本女子プロゴルフ)のイ・ボミ選手の帯同トレーナーを務め、年間3勝に貢献。2015年より同ツアー、アン・ソンジュ選手の帯同トレーナーを2016年迄務め、3勝に貢献。2017年はJGTO(日本男子プロゴルフ)の帯同トレーナーに参加。2018年より中国電力ラグビー部のトレーナーを務め、「スポーツトレーナー Good Condition Plus(+) / マナ治療院」を開院する。



【6】同じ時間帯で部活動指導をしている部活動指導員と教員の労働条件
部活動指導員の人件費確保の問題は、部活動指導員だけでなく同様に部活動指導をしている教員を含めた部活動指導者全体で考える必要があると考えています。つまり、同じ時間帯で同様に部活動指導をしている部活動指導員は、指導料が発生し、方や教員については勤務時間外の部活動指導業務に該当する手当てが規定されていません。

課外活動という位置づけの部活動が、勤務時間外まであり、いわゆる「超勤4項目」以外の教員の自発的勤務のなかで指導されている現状があります。この現状を考えると、制度として勤務時間の問題と、勤務手当ての問題は出口の見えない問題に直面してしまいます。現状では教員の給与体系から部活動指導に関する手当ては、切り離して考えざるを得ないのです。

部活動指導の実情は、教員にとっては言わば自発的活動への自発的勤務による指導です。つまり、ある意味自然発生的な業務であり、行政の監督下に位置付けること自体が馴染まないのではないか。もちろん、制度としてインセンティブな勤務手当てを設定することも難しい状況にあります。このような点が公立学校の業務として部活動を位置付けることの難しさと考えられます。


 今回もご高覧ありがとうございました。
 部活研はこれからも具体的に行動します。
*********************************************************************
◎「部活研通信」バックナンバーはこちら
https://sv2.mgzn.jp/pub/mailList.php?cid=N906697

◎部活研通信、新規会員のご紹介のお願い
info@bukatsu-japan.com まで、
お名前とメールアドレスを明記のうえご連絡願いします。
件名に「入会希望」とご記入下さい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□配信先の変更、購読停止について。
----------------------------------------------------------------------
発行システム:『まぐまぐ!』からご登録された方で配信中止を希望される方はこちら
http://www.mag2.com/m/0001670259.html
又はお手数ですが『配信不要』と記載してご返送下さい。
----------------------------------------------------------------
□ご意見・ご感想は まで info@bukatsu-japan.com
□発行 一般社団法人 日本部活指導研究協会
http://bukatsujapan.jimdo.com


メール一覧に戻る