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配信日:2020/06/09
部活動指導員検定2級と更新研修「指導者のための感情マネージメント」他
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一般社団法人 日本部活指導研究協会(略称:部活研)
「部活研通信」
"部活動指導者のための部員の心を変えるとっておきの話" < 2020.6.10 配信 Vol.55>
info@bukatau-japan.com
http://bukatsujapan.jimdo.com/
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新型コロナウィルス感染の拡大終息の見通しが立たない状況です。
歴史に残る混乱が起きています。
周りに流されない冷静な正しい判断が一層大事になりますね。

さあ、今回も部活指導関連の情報をお届けします。
生徒のやる気のきっかけに活用出来るとっておきの話もあります。

☆::::::::::::☆ お知らせ ☆::::::::::::☆
◎部活研通信、一般会員入会のお願い
一般会員になることで、「当協会主催の研修会への参加料金が割引になる」などのサービスを受けることができ
ます。当協会の目的にご賛同いただける方は、
https://bit.ly/2SNszmu よりお手続きをお願いいたします。

それでは、以下、今回の目次です。
☆::::::::::::☆ 目次 ☆::::::::::::☆
【1】部員の心を変えるとっておきの話
【2】部活News
【3】第1回部活動指導員検定2級の合格率は50%でした
【4】部活動指導員検定3級、2級試験について
【5】研修会「指導者のための感情マネージメント」
【6】期せずしてバーチャルに近づいたことで、聖域と言われてきた学校教育が変わるかも知れない
文責 中屋晋
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以上をお送りします。

【1】部員の心を変えるとっておきの話
〜指導者を選ぶ基準〜
指導者として生徒に強制的にさせる練習方法は否定的な見方が多いです。しかし、私自身の成長してきた過程において、自発的な取り組みだけではなく、強制的にやらされた場面が少なからずあったような気がするのです。

スポーツコーチの指導書には、「強制的にやらされること」と「自発的にやること」の比較では、生徒が「強制的にやらされること」を肯定的に書かれたものはまず見かけません。

好きなことを好きなようにやって、やりたいことをやりたいようにやって、そこで得られる成長もあると思います。ただ、それだけではないとも思います。

やりたいからやるというのとは別に、やらざるを得ないという状況のなかで変化し、成長することも否定出来ないと思うのです。つまり、好きでやったわけではない、否応なしにさせられた効果も確かにあるのではないか。

「こんな練習やりたくないなあ」などと、どんな生徒も思うことはあると思います。この様な「させられる」という状況で、最低限必要なことがあるとすれば何か、それは「納得をする」と言うことです。この納得には2種類あります。理屈で納得するパターン、理屈抜きで信頼で納得するパターンです。

理屈で納得するパターンは、指導者の説明を聞いたうえで指導の効果や狙いを理解して納得するということですが、なかには本人の理解力や経験不足ということもあり、ある一定の限界が見えてしまうこともあります。それに対して、信頼のうえで納得し、ある意味「委ねる」という取り組みのパターンの場合、自分の未知の世界に触れる可能性も高く、想像を超えた変化が得られ、指導の可能性は広がりやすいとも言えます。

理屈抜きでの納得と言うのは、この人の言うことだから大丈夫だろうということです。信頼のうえに納得した関係には、徒弟制度、つまり師匠と弟子の関係があります。弟子は、師匠に自分を「委ねる」ことで成長します。一流の指導者は、全てを逐一説明するという関係ではなく、少ない説明で信頼によって納得を得る関係を構築します。明らかに、こちらの関係の方が合理的と言えます。

しかし、この信頼の納得によって「委ねる」ということは、実は、選手側には、大きな賭けでもあります。とんでもない人に振り回され、酷い目にあうこともあるからです。あってはならないことですが、信頼を裏切られることも時にはあります。大事な事は、その指導者が本物であるかどうかを判断する力が必要だと言うことです。

この判断は、なかなか簡単に出来るものではく、難しいことだと思います。ここで、私の経験上ですが、信頼できる指導者の判断基準を最後に以下にご紹介します。この条件で今まで間違いはなかったので、参考にして下さい。指導者として目指す基準ということでもよいと思います。

本物の指導者を見極めるための基準
1、第3者による評価を受けている。
2、指導内容に科学的な裏付けを持っている。
3、持っている知識、技能が常にアップデートされている。
4、周囲の意識や風潮に流されない意志を持っている。
5、損得抜きに全力で取り組んでいる。

【2】部活News
○スポーツ活動再開時の新型コロナウイルス感染症対策と熱中症予防について
https://www.japan-sports.or.jp/news/tabid92.html?itemid=4164
(日本スポーツ協会)

○愛知県吹奏楽連盟、部活動再開のガイドライン作成
https://www.asahi.com/articles/ASN5V64ZTN5VOIPE01F.html
(上毛新聞)

○《部活が揺れる 長引く自粛》(1) 崩れた将来像 目標失い苦悩 「今後どうしたらいいか」
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa1f48cb8d4517d2d20fa5b5a55e0785128ff56a?page=2
(東洋経済)

○「高体連は生き残れるかどうかの狭間」元流経大柏・本田裕一郎が求める育成年代の“不易流行”
https://real-sports.jp/page/articles/390263461373805713
(RealSpots)

○全国高校総合文化祭 ネット活用して開催 新型コロナ影響
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200512/amp/k10012426661000.html
(NHK news)

○「切り替えたい」「ポッカリ穴が」高校総体中止反応
https://www.nikkansports.com/sports/news/202004260000603.html
(日刊スポーツ)

○高校バスケ試合中、審判殴られ搬送 強豪校留学生選手に
https://www.asahi.com/sp/articles/ASL6K5CY6L6KUTQP03T.html?ref=gunosy
(朝日新聞)


【3】第1回部活動指導員検定2級の合格率は50%でした
2級については、3級に比べると急に難易度が上がったと感じた方が多かったようです。
やはり、受験前に教本を読み込んだうえで、学校教育における部活動について理解を深めて頂く必要があります。
残念ながら、今回合格されなかった方々には、この試験が部活動指導に対する見識を深めるきっかけになればよいと期待しています。

以下、アンケートに記入があった感想です。
・(3級の時はとても分かりやすい講師の説明を閲覧できたが)操作方法の誤りだったのか、講師の説明や動画
を閲覧することが出来ずに試験の解答に進んでしまった。
・事前に教本の入念な読み込みが必要でした。
・講師の説明がなくいきなり試験だったので教材本だけでは理解できませんでした。
・級が上がることで、より多くの知識を保有する必要があることは理解するが、オンラインと言う限られた条件
や、ハンドブックを独自で読む等のことだけで、今回の出題形式にて80%の正答率を残すことは困難だと思いま
した。
・今回は正答率が届かなかったので、また次回挑戦したいと思いますが、出題をハンドブックの目次順にするな
ど、より解きやすい配置にしていただけるとありがたいです。
・難しかった。
・たいへん勉強になりました。ありがとうございました。
・ありがとうございました。ドキドキしながら終えました。
・本コース(2級試験)は、テスト「出題→解答」のみだったと思います。テスト問題はよく考えられていたと
思います。

第1回ということで、戸惑われた受験者の方が多かったようです。
しかしながら、主催する側のアナウンス不足という面も少なからずあったと思いますので、受験までの手続き及び、オンライン受験の操作マニュアルについて、それぞれ見直しをして、よりスムーズに受験して頂ける体制を目指します。

【4】部活動指導員検定3級、2級試験について
○インターネット受験について、受付をホームページにて引き続き行っております。
【受験手順】
受験日を選択→ネット決済システムに登録→受験システムにログイン
→受験日当日(画面解答入力 ※3級の場合は動画講習あり)→1週間以内に合否通知

【検定試験実施要項】
こちらのURLからダウンロード確認出来ます。
https://00m.in/qxiSc

・オンライン検定試験
■3級:オンライン講義の後に画面解答入力 合格基準:正答率80%以上
<予定>
6月6日(土)、10日(水)、13日(土)、17日(水)、20日(土)、24日(水)、27日(土)

■2級:公式テキストを参考に画面解答入力 合格基準:正答率80%以上
<予定>
6月28日(日)

■申し込み・詳細
https://bukatsujapan.jimdofree.com/


【5】オンライン研修会「指導者のための感情マネージメント」
○更新研修について
ホームページの検定試験概要に説明があります通り、部活動指導員検定資格には更新研修があります。
資格更新のためには、更新研修を一定期間内に受けて頂く必要があります。
以下、詳細です。
1.資格更新期限は、合格認定から2年とし、期限内に本協会指定の研修を受講することにより研修ポイント3ポイント以上を保有した場合にのみ所定の更新手続きを行ったうえで、資格更新が出来る。
2.期限内に必要な研修ポイントの取得がない場合は、名簿登録を抹消されるものとする。

〇認定部活動指導員向け研修の受付を開始いたしました。この研修に参加することで、認定級の更新に必要な研修ポイントを取得可能です。是非ご参加ください。
 なお今回は新型コロナウイルス感染防止のため、オンラインによる開催とさせていただきますのでご了承ください。

【更新研修申込みについて】
お申し込みは、下記URLの申し込みフォームよりお願いいたします。
お申し込み確認後、参加費振込口座をメールにてお知らせいたします。
参加費の振込が確認できましたら正式に申し込みが完了となりますので、オンラインセミナー
参加に必要な情報をメールにてをお知らせいただいます。

〇申し込みはこちらよりお願いします。
https://customform.jp/form/input/50063/

〇オンライン研修詳細 
・研修テーマ:指導者のための感情マネージメント
・講師:清川洋美 株式会社Beyond the Limits
    アンガーマネジメント・ティーン・キッズインストラクター
・日程:6月20日(土)10時〜12時
・場所:オンライン(zoom)
※「zoom」というビデオ会議アプリを使います。サインアップは無料です。
ダウンロードはこちらから
https://zoom.us/jp-jp/meetings.html
・定員:50名
・参加費:3000円(協会指定の銀行口座へお振込)
・研修ポイント:1ポイント
・締め切り:6月18日(木)


〜本研修では、感情の中でも強いエネルギーとなる「怒り」にフォーカスします〜
指導者が「怒り」の感情の構造を知り、仕組みを理解することで、「怒り」の感情と上手く付き合えることができるようになります。

感情が自身でマネージメントできるようになると、指導者と生徒との良好な関係性構築にも繋がります。
お互いの信頼関係の中で、生徒の効果的なパフォーマンスを最大限引き出し、可能性を広げ、結果に繋げることができる人材育成法を学びます。

さらに指導者として、生徒が効果的に「怒り」のエネルギーをパワーに変える「思考」
「行動」「伝え方」のトレーニング方法を学びます。

「思考力」=相手の価値観を受け入れることで相互理解が深まる
「行動力」=自身でコントロールできることから実践し、経験を積むことで自信に繋げる
「伝え方」=怒りの根底にある本当の気持ちを伝えることで関係性を築く

これらのトレーニングを習慣化することで、日々の部活動を通して生徒の「人間力」の土台をつくり、自ら考え行動する「自主性」を育みます。


【6】期せずしてバーチャルに近づいたことで、聖域と言われてきた学校教育が変わるかも知れない。
この緊急事態のなか、バーチャルを活用して、いつの間にか上手いこと教員の働き方改革の未来像が見えてきた気がします。

今後、もしかしたら、学校は、行事やホームルームなどの特別活動と部活動だけをやればいい時代が来るかも知れないと感じました。

教科活動は、説明や話の上手い教員の授業をオンラインで流し、共有すればいいという発想が現実的に動けばの話ですが、、

今までの様に全員が対面で一斉授業する時代は終わる、もしくは確実に少なくなるでしょう。教員の教科指導の仕事は、個別の生徒の質問に答えることがメインになるのではないか。

そもそも、生徒をしっかり引き付けられる授業が出来る教員は、そうはいないのが現実です。大抵、退屈な授業を生徒が我慢して聞く図式になっているのがよくあるケースです。。

これはお互いにストレスがたまるし、効率も上がらないでしょう。昨今の状況下で、オンライン授業が普及していますが、動画の作りも微妙で、話の苦手な教員のオンライン講義は、正直、生徒にとっては地獄です。個人的には、分かりやすい授業がベストだとは思ってはいません。わからないことを悩みながら答えを出すことにも意味はあるとも思っています。

ただ、教える教科書が同じならば、それを上手く説明している講義の動画を活用出来るなら、その方が効率的に違いないと思います。しかも、オンライン講義の環境が今以上に充実してくれば、家で受講出来るし、学校に行く必要もなくなります。

こうなると、対面授業を一斉に全員がやることがメインの今の学校教育の仕組み自体が変化せざるを得ないでしょう。もはや、学校には、理解出来ないところの質問や行事やホームルームなどの特別活動と部活動をしに行けばよいということになり、家族旅行や家族対話など家族の時間も十分確保出来て、今までより子供たちの心のケアに学校と家庭が協力して向き合える気がします。

この学校教育とオンラインの組み合わせの浸透の度合いによっては、教科を教える教員の仕事は激減するかも知れません。よって、働き方改革の目的は達成され、空いた時間とスペースで部活動に打ち込めばよいということも考えられます。

今回の事態で、期せずしてバーチャルの世界へ大きく近づきました。聖域と呼ばれている学校の仕組みが大きく変えられ、一気に大きな壁が破られる予感がします。


 今回もご高覧ありがとうございました。
 部活研はこれからも具体的に行動します。
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https://sv2.mgzn.jp/pub/mailList.php?cid=N906697

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□発行 一般社団法人 日本部活指導研究協会
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