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配信日:2020/04/11
部活動指導員検定と更新研修のお知らせ
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一般社団法人 日本部活指導研究協会(略称・部活研)
「部活研通信」
"部活顧問のための部員の心を変えるとっておきの話" < 2020.4.10 配信 Vol.53>
info@bukatau-japan.com
http://bukatsujapan.jimdo.com/
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新型コロナウィルス感染の拡大が問題になっています。
今までに経験したことのない事態が連日起きています。
終息した後にいろいろ見えてくるでしょう。
しかし、今、どの情報を選び、どう行動するか。しっかり、見極めましょう。

さあ、今回も部活指導関連の情報をお届けします。
生徒のやる気のきっかけに活用出来るとっておきの話もあります。

☆::::::::::::☆ お知らせ ☆::::::::::::☆
◎部活研通信、新規会員のご紹介のお願い
info@bukatsu-japan.com まで、
お名前とメールアドレスを明記のうえご連絡お願いします。
件名に「入会希望」とご記入下さい。

それでは、以下、今回の目次です。
☆::::::::::::☆ 目次 ☆::::::::::::☆
【1】部員の心を変えるとっておきの話
【2】部活News
【3】部活動指導員検定3級インターネット受験について
【4】「部活動指導員検定」公式テキスト3月24日刊行について
【5】部活動指導員検定資格の更新研修について
【6】部活動指導員の人材確保について考える
【7】部活動学会第3回大会について延期を発表
文責 中屋晋
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以上をお送りします。

【1】部員の心を変えるとっておきの話
〜温泉とヒートショックプロテインの話〜
ヒートショックプロテインという言葉を聞いたことがありますか。今回は、このヒートショックプロテインの話です。

日本には古くから湯治という温泉治療の習慣がありますが、そもそも温泉ってなぜ様々な疾患治療に効くのでしょう。

その昔、戦国の落武者が傷の治療に利用したとか、手負いの動物が傷を治すために温泉に浸かりに来るとか、その手の話をよく耳にしたりします。

この温泉の治癒力について、単に身体への保温効果で血行をよくするだけでは、説明がつかない気がして、長年疑問に思っていたところ、最近、その答えとなるある研究論文を見つけました。

伊藤要子先生のヒートショックプロテインについての論文です。ヒートショックプロテイン(HSP)とは、傷んだ細胞を修復する働きを持つタンパク質のことです。

このHSPというたんぱく質は、体温より2〜3度高い状態に10分ほど保つと生成されるそうです。ヒートショック、つまり身体に熱によるストレスが加わることによって、体内で細胞を修復する働きをするたんぱく質が作られるわけです。

つまり、温泉効果の正体はこのHSPだったのです。昔は、日に何度も体温より熱いお湯に浸かることで病気を治すことを湯治と言っていたらしいのです。入浴習慣のある日本人の寿命が長いのも、これで頷けますね。

恐らくお風呂を日に何度も沸かすことが出来なかった時代は、温泉に行くしかなくて、わざわざ湯治と称して温泉宿に宿泊していたのでしょう。現代においては各家庭でお風呂の沸かし直しも簡単になったので、自宅で湯治が出来るということになります。

このHSPは、傷ついた細胞の修復だけでなく、実は免疫力を高める効果も高いとのこと。昨今、世間では新型肺炎ウィルスの感染についての報道一色です。にわかに個々の免疫力の個体差についても意識が向いていますが、お風呂に積極的に入ってこのHSPの効果を活用してみてはいかがでしょう。

ちなみに、運動によって体温を上げることでも、HSPは生成されるとのことです。傷ついた細胞を修復し、免疫力を上げる効果があります。運動も大事だということです。部活動が休止状態の学校も多いと思いますが、ウィルス感染対策として自宅で出来る運動を工夫して実行してみてはどうですか。

【2】部活News
○「学校の先生」と「指導者」の両立は限界 部活での暴力行為が絶えない日本の現状
(yahooニュース)
https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/202003110000459.html

○「体罰ゼロ」で甲子園29勝、仙台育英の元監督が放任主義を貫くワケ
(現代ビジネス)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/71025

○教諭「早くどかんか」 ハードルで転倒、骨折の中2に
https://www.asahi.com/articles/photo/AS20200309001786.html
(朝日新聞)

○吹奏楽連盟、事務局長ら懲戒解雇
https://this.kiji.is/594476041117844577
(KYODO)

○尾木ママ 部活動再開した学校に警鐘「危険極まりないです!」保護者にも注意喚起
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200402-00000209-spnannex-ent
(スポニチアネックス)


【3】部活動指導員検定3級インターネット受験のご連絡
残念ながら中止になりました3月15日の認定講習会にたくさんのお申込みを頂いておりましたこともあり、インターネット受験による受験体制を整えました。
そして、インターネット受験につきましても、たくさんの方にお申込み頂きました。
○以下、受験後のアンケート内の感想の一部抜粋です。
・丁寧且つ合理的で良かったです。
・部活指導のあり方、学校教育について分かりやすく説明していただきありがとうございました。
・普段、個人で学んだいる事の復習ができていい機会となりました。
・自分の知識やノウハウだけでなく、合理的な見解が必要だと認識させられたし、その意識の蓋を開けることがこの研修で出来た。また、体罰が絶対だめだということ、一部肯定するような風潮があるがその背景理由もわかった。今回の経験と社会人として得た知識を外部指導員としていつか役立てたいと改めて思った。
・シンプルにまとめてあり、今後も自分自身のため、周囲の関係者のために納得する資料として携行したいと思っている。
・自身のスケジュールに合わせて学習を行えたので、とても良かったです。
・新型ウィルスの影響で、集合教育ではなく在宅での受講となりましたが、講習内容は分かりやすく臨場感を感じながら受講することができました。
・時間の拘束が少なく融通がききやすいのでこういった形式もあっても良いと思う
もう少し日程と時間に幅があれば、なお良かったと思います。
・とても良く理解できました。忘れていたことを気づかせてもらい、とても勉強になった。

○インターネット受験について、受付をホームページにて引き続き行っております。
【受験手順】
受験日を選択→ネット決済システムに登録→受験システムにログイン
→受験日当日(動画講習視聴→画面解答入力)→1週間以内に合否通知

詳細はこちらから
https://onl.tw/7hAtmbY


【4】「部活動指導員検定」公式テキスト「部活動指導・運営ハンドブック」刊行について
部活動の教育的意義から、指導・運営のポイント、安全管理、保護者との連携までを、部活指導に悩む教員や、部活動指導員をめざす方ための必携の書として活用頂ければと思います。
また、当協会主催の「部活動指導員検定試験」公式テキストになっております。検定2級の受験の際に必要となるテキストです。

◎監修 一般社団法人 日本部活指導研究協会
当協会は部活動が抱える諸問題を解決するため,部活指導に携わる人たちに研修や情報提供をおこなってきました。安心して任せられる部活動指導者を認定する部活動指導員検定の公式テキストとなります。
※「部活動指導員検定試験」2級申込みの方には配布致します。

「部活動指導・運営ハンドブック」
目次
1 部活動の意義と効果
2 部活運営の方向性
3 適切な指導とコミュニケーション
4 科学的根拠をもった指導
5 体罰・ハラスメントの根絶
6 生徒の自立的な取組み
7 部活動の形態
8 安全管理と緊急時対応
9 学校内における組織運営
10 保護者・地域との連携
11 外部指導者

◎「部活動指導・運営ハンドブック」購入はこちら
http://www.otsukishoten.co.jp/book/b497940.html?fbclid=IwAR2vjjY-SWHk_ni4h6VQo4xYNKmzc-xGrGvnKqs4l6SMutthpkbOvB-36GU

◎部活動指導員検定の概要
http://bukatsujapan.hatenablog.com/entry/2020/01/30/145353

【5】部活動指導員検定資格の更新研修について
○更新研修について
ホームページの検定試験概要に説明があります通り、部活動指導員検定資格には更新研修があります。
資格更新のためには、更新研修を一定期間内に受けて頂く必要があります。
以下、詳細です。
1.資格更新期限は、合格認定から2年とし、期限内に本協会指定の研修を受講することにより研修ポイント3ポイント以上を保有した場合にのみ所定の更新手続きを行ったうえで、資格更新が出来る。
2.期限内に必要な研修ポイントの取得がない場合は、名簿登録を抹消されるものとする。

○更新研修の予定について
認定部活動指導員向けに以下の研修を開催いたします。この研修に参加することで、認定級の更新に必要な研修ポイントを取得可能です。是非ご参加ください。
募集開始は5月を予定していますので、申し込み方法等の詳細につきましては改めて次回メルマガ、フェイスブック、協会HP等でお知らせいたします。

なお新型コロナウィルスに関わる状況次第で、開催日の変更や中止となる場合もありますので、ご了承ください。

〜研修テーマ:指導者のための感情マネージメント〜
日程:6月20日(土)
場所:都内某所
参加費:3000円
研修ポイント:1ポイント
講師:清川洋美 株式会社Beyond the Limits
    アンガーマネジメント・ティーン・キッズインストラクター

 本研修では、感情の中でも強いエネルギーとなる「怒り」にフォーカスします。指導者が「怒り」の感情の構造を知り、仕組みを理解することで、「怒り」の感情と上手く付き合えることができるようになります。
感情が自身でマネージメントできるようになると、指導者と生徒との良好な関係性構築にも繋がります。
お互いの信頼関係の中で、生徒の効果的なパフォーマンスを最大限引き出し、可能性を広げ結果に
繋げることができる人材育成法を学びます。
  さらに指導者として、生徒が効果的に「怒り」のエネルギーをパワーに変える「思考」「行動」「伝え方」のトレーニング方法を学びます。

 「思考力」=相手の価値観を受け入れることで相互理解が深まる
「行動力」=自身でコントロールできることから実践し、経験を積むことで自信に繋げる
「伝え方」=怒りの根底にある本当の気持ちを伝えることで関係性と築く

 これらのトレーニングを習慣化することで、日々の部活動を通して生徒の「人間力」の土台をつくり、自ら考え行動する「自主性」を育みます。


【6】部活動指導員の人材確保について考える
・困難な人材確保
部活動指導員の人材確保の問題については、多くの自治体で人材を集めることに苦労をしています。実際に任用されているのは、退職者などの元教員、非常勤講師、学生が中心です。特に学生については、任用の半数以上を占めている自治体もありますが、学校教育の一端を担うだけの責任能力を満たされているのか不安視する向きもあります。

やはり、部活動指導員の任用の当たっては、責任能力の評価について、公平性、客観性を保ちながら、経歴・実績等も踏まえ、出来るだけ正確な基準に基づいて行われなければなりません。なぜなら、保護者の全面的な信頼を得て、児童生徒の教育について付託を受けている学校組織の一員になることが前提になるからです。ですから、本来であればある一定の指導者としてのトレーニングを経た指導者を任用すべきなのですが、しかしながら、現実問題として基準のハードルが高過ぎると人材確保が、一層難しくなってしまう一面もあります。

・任用の基準について
さて、現状において、適切な人材確保が行われているのか考えてみます。
平成29年3月の部活動指導員の配置についての文部科学省からの各自治体への通達では、部活動指導員の任用の留意点を以下のように記述しています。
「3、部活動指導員の任用:指導するスポーツや文化活動等に係る専門的な知識・技能のみならず、学校教育に関する十分な理解を有する者とすること。」
文部科学省からの部活動指導員の任用についての基準はここまでで、詳細は各自治体で定めるものとされています。

参考までに、以下、東京都が定めた任用の目安になります。
(1)教員としての部活動指導の経験がある者
(2)中学校、高等学校等での外部指導員経験がある者
(3)大学、スポーツクラブ等での外部指導員経験がある者
(4)教員免許状を有する教員志望者
(5)上記(1)から(4)までのいずれかと同等の経験等を有すると校長が認める者
(出典:平成30年 東京都立学校部活動指導員設置要綱より抜粋)

部活動指導員の職務上、ある一定以上の基準は押さえておきたいところですが、この目安でも明らかですが、(5)の項目がクリアされれば、つまり、校長の承認によって任用の目安の全てを満たすことになります。これでは、任用の基準が校長の主観に偏る可能性が高く、公平性と客観性を保つことは難しいでしょう。最低限、基準になる資格や実績の基準を具体的に示す必要があります。

・任用までの手続きとその課題
また、登用までの手続きについても採用される側、採用する側の双方にとって合理的な制度に整備する必要があります。
例えば、部活動指導員の登用までの主なルートには次の3つがあげられます。
(1)当該学校関係者から口コミ、(2)民間団体や各自治体の人材バンク、(3)自治体による公募。
実際は(2)と(3)の登録や公募のきっかけに(1)の口コミがなることが多いので、全体の割合として(1)のルートが多いと言えます。

大切なことは、部活動指導するうえで、有能な人材を探すルートと有能な人材が応募するルートを全国的な規模で制度設計することです。全国の部活動指導員の配置総数の推移をみると、平成29年672人、平成30年2,205人、令和元年4,161人(朝日新聞調べ)と増加傾向にはあるのですが、全国に約1万校ある公立中学校への配置を考えた時、抜本的な任用制度の見直しは不可欠と言えるのではないでしょうか。

【7】部活動学会第3回大会について延期を発表
3/29(日)開催予定の第3回大会は7/5(日)に延期するという発表がありました。会場は同じ兵庫教育大学ハーバーランドキャンパスです。

応募受付をした自由研究発表は7/5に実施しますが、7/5に都合がつかない会員のため12/6(日)の第3回研究集会時にも発表機会を設けるとのことです。その際、発表要旨は要旨集録に掲載されます。
https://jaseca2017.jimdofree.com/%E5%A4%A7%E4%BC%9A-%E7%A0%94%E7%A9%B6%E9%9B%86%E4%BC%9A/%E7%AC%AC%EF%BC%93%E5%9B%9E%E5%A4%A7%E4%BC%9A/


 今回もご高覧ありがとうございました。
 部活研はこれからも具体的に行動します。
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□発行 一般社団法人 日本部活指導研究協会
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