メール一覧に戻る
配信日:2019/07/03
部活研通信「スポーツメンタルトレーニング講習」案内他
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*
一般社団法人 日本部活指導研究協会(略称・部活研)
「部活研通信」
”部活顧問のための部員の心を変えるとっておきの話" < 1. 7. 10 配信 Vol.44>
info@bukatau-japan.com
http://bukatsujapan.jimdo.com/
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
いよいよ梅雨入りですね。
じめじめ憂鬱な季節、でも雨が降るから、晴れの日の良さがわかるということもあります。
うまく気持ちを切り替えていきましょう。

さあ、今回も部活指導関連の情報をお届けします。
生徒をその気にさせ、背中を押すとっておきの話しもあります。

☆::::::::::::☆ お知らせ ☆::::::::::::☆
◎部活研通信、新規会員のご紹介のお願い
info@bukatsu-japan.com まで、
お名前とメールアドレスを明記のうえご連絡願いします。
件名に「入会希望」とご記入下さい。

それでは、以下、今回の目次です。
☆::::::::::::☆ 目次 ☆::::::::::::☆
【1】部員の心を変えるとっておきの話
【2】部活News
【3】10月部活指導員研修、募集開始!
【4】「子どもたち、守れますか〜学校の死角〜」
文責 中屋晋
☆::::::::::::::::::::::::::::::::::☆
以上をお送りします。

【1】部員の心を変えるとっておきの話
〜自分だけが行動をすると損をする〜
人は誰しも、基本的に自分が得をしたいと思って行動します。なかなか自分を犠牲にして行動するということは難しいことだ思います。

部活動でも部内の人間関係がこじれたり、思うような活動の結果が出なかったりした時、雰囲気が悪くなり、それぞれ自分勝手な方向に気持ちが向かいがちになります。

こんな状況になった時、活動は停滞、あるいは最悪の場合は解散という事態になりかねません。

この様に活動が停滞した場合、誰か1人が頑張って熱心に活動しても組織としての機能を改善することになかなか繋がりません。

なぜなら、他の部員の意識の底には、黙ってじっとしている方が得だという思いがあるからです。だから、敢えて行動して、責任を負ったり、目立ったりするようなことはしません。

この場合、どうすればいいのか。方法は2つです。

1つ目は、リーダーシップによって解決する方法です。
具体的には、ある程度発信力のある人に、全体の利益の合計を考えて行動した方が、実は得なのだとアナウンスしてもらうという方法。

つまり、行動を起こした方が損だという意識の広がりで活動が停滞するより、全員で何かを作り上げたり、成し遂げたりすることによるメリットの方が、結果的には全員が得することになるということをリーダー的存在の人に伝えてもらうわけです。

2つ目は、部員同士で小グループを作り、上記の意図を出来るだけ共有して、徐々に部内の雰囲気や意識を変えて仲間を増やしていくという方法です。

いずれにしても、自分たちの部活動全体のパフォーマンスを考えたうえで、本当は何が損なのか得なのかを考えて、全体の利益の大きさに気づかせることが大事なことになります。

ポイントは、何のアナウンスもなく、単独で頑張ってしまわないこと。その場合、他の部員は、敢えてリスクを負いたくない意識が余計に働いてしまい、単独で頑張っている人だけが損をすることになってしまいます。

問題は、この辺の仕組みをリーダーとなると人、もしくは小グループで伝えていけるかどうかなのです。

みんながやらないなら自分もやらないという状況に組織全体が陥り、自分だけが行動して損をするくらいなら行動を起こさないという判断が支配する状況を経済学では、ナッシュ均衡といいます。

ナッシュ均衡に陥った場合、個々の勝手な利得を目指すだけではなく、全体を見渡して判断をすることで最適な解に近づくことが出来ます。

また、停滞とは逆に組織内に熱が帯びすぎて、止めるに止められない状況も、ナッシュ均衡なのですが、例えば加熱し過ぎた部活動などはそれに該当します。

止めようと言い出せない、言い出すと立場がなくなり自身に不利益が生じると感じてることは意外と多いです。

その場合も、本当に全体が得するためにはどうしたら良いかを考えてみたらいいのかも知れません。

もしかしたら、働いている割には、生産性が上がらない日本は、実はナッシュ均衡にはまっているかも知れませんね。


【2】部活News
○教員の勤務時間の国際比較
https://tmaita77.blogspot.com/2019/06/2018.html?m=1
(temita)

○教員仕事時間また世界最長 中学週56時間、部活や事務
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190619-00000170-kyodonews-soci
(yahooニュース)

○生活指導で言われたこと。地毛なのに「黒く染めて」
http://huffp.st/IbssLbA
(HUFFPOST)

○「校庭100周走れ」中学教諭を懲戒処分 千葉県教委
https://mainichi.jp/articles/20190626/k00/00m/040/276000c
(毎日新聞)

○恐怖の高跳び マット5センチ 中学の授業で骨折者
https://bit.ly/31Ppbue
(河北新報)

○「もっと投げちゃダメですか」でも練習制限の結果
https://www.asahi.com/articles/ASM6X0C4RM6WULOB01S.html
(朝日新聞)

【3】10月部活指導員研修、募集開始!
7月1日より募集を開始しており、すでに申し込み頂いておりますが、
恒例の部活研主催の研修会を以下の要領で開催します。
今回の第1部の講師の谷野氏は、実はジュニアユース時代にベンチを温めていたそうですが、何とその横には本田圭佑選手がいたそうです。そんな経験を踏まえスポーツメンタルについて深いお話しをして頂きます。
第3部は、当協会顧問の部活動学会会長の長沼豊教授(学習院大学)に部活動の抱える問題や背景についてお話し頂きます。
いつもの様に中身の濃い研修会になると思います。
奮ってお申し込み下さい。

参加お申込みお待ちしております。

◆秋の部活指導員研修会について
10月部活指導員研修会「学校教育の一環の部活動指導」
◎講習終了時には、当協会認定の「部活動指導員研修」受講証書が交付されます。
<詳細>
2019年10月22日(火)祝日
会場:東京都立三田高等学校
参加費 学校教員2,000円  部活動指導員3,000円(当協会会員無料)
1部:13:00〜14:00 スポーツメンタルトレーニング講習 
 講師:ココロツクル株式会社 代表 谷野 隆太   
 〜自身が持てる力を最大限に発揮するためには 〜

2部:14:00〜15:00 部活動指導のガイドライン解説  
 講師:日本部活指導研究協会 代表理事 中屋 晋
 〜長年の部活顧問の経験をもとに部活動指導のガイドラインを具体的に解説〜

3部:15:10〜16:10 日本の部活動の現在・過去・未来 
 講師:日本部活動学会 会長 学習院大学教授 長沼 豊 
 〜部活動の歴史を振り返り、部活動の現状と未来を考える〜
質疑:16:10〜
懇親会 18:00〜

◎申し込みはこちら
https://kokucheese.com/event/index/570767/


【4】「子どもたち、守れますか〜学校の死角〜」
6月24日「スポーツを考える会」主催のシンポジウムに参加してきました。

朝日新聞の北村晃司氏、木村健一氏のお2人による学校事故ビッグデータの分析をもとにした発表がありました。

このビッグデータは、学校内の事故に対する災害給付の申請を受けている日本スポーツ振興センターのデータの集計結果です。

日本スポーツ振興センターには、全国の小中高、幼稚園・保育園の生徒児童の95%が加入をしていて、上記施設の管理下で起きた事故によるケガや病気の報告を受けて、災害給付の対応をしています。

このビッグデータの分析でわかったこと。
・児童生徒は毎年減少傾向にあるにもかかわらず、変わらず毎年100万件の事故が発生している。
・内容についても、同じような事故が繰り返されて改善されない。
(校舎からの転落事故、プールでの飛び込み事故、部活動中の頭部への事故)
・事故の検証制度が形骸化され、事故防止に繋がっていない。

学校事故で多いのが、やはり部活動中の事故だそうです。中学で5割、高校で6割が部活動中の事故です。
競技人口が多いせいもあるが、統計では1番がバスケット部、2番がサッカー部だそうです。

脳震盪の後に、容態が急変して死亡に至った事例で、指導者の事後処理に対する知識の無さがもとで、重大事故にしてしまった事例ついての取材の話がありました。

参考までに、脳震盪後にすべきチェック項目を紹介します。
1、目を閉じてふらつきを確認
2、両手を腰に置いて真っ直ぐ立てるか確認
3、利き足を前に足を縦に並べて立てるか確認

なぜ、学校事故が毎年100万件も発生し続けているのか、その大きな要素に事故後の対応の不十分さが指摘されていました。
例えば、2016年から2017年に56件の死亡事故が起きているのですが、文科省が把握している詳細調査は4件のみだそうです。

遺族への調査もその都度行われるとは限らず、起きたことをきちんと分析調査をする仕組みを作らないと、再発防止への取り組みが一向に先に進まないという意見が多くなされていました。

学校事故への取り組みは、今後注視していきたいと思います。

◎以下サイトの紹介がありました。
「子供たち、守れますか」
学校現場で命にかかわりかねないような事故が毎年起きています。子どもたちを守るために、私たちはどうすればよいのか。データを手がかりに考えてみませんか。
https://www.asahi.com/special/gakko-shikaku/


 今回もご高覧ありがとうございました。
 部活研はこれからも具体的に行動します。
*********************************************************************
◎部活研通信、新規会員のご紹介のお願い
info@bukatsu-japan.com まで、
お名前とメールアドレスを明記のうえご連絡願いします。
件名に「入会希望」とご記入下さい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□配信先の変更、購読停止について。
----------------------------------------------------------------------
発行システム:『まぐまぐ!』からご登録された方で配信中止を希望される方はこちら
http://www.mag2.com/m/0001670259.html
又はお手数ですが『配信不要』と記載してご返送下さい。
----------------------------------------------------------------
□ご意見・ご感想は まで info@bukatsu-japan.com
□発行 一般社団法人 日本部活指導研究協会
http://bukatsujapan.jimdo.com/



メール一覧に戻る