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ハイオクガソリン不正

石油元売り5社がオリジナルブランドで販売し、業界団体も「各社が独自技術で開発した」と説明していたハイオクガソリンの不正が次々と発覚している。

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ハイオク「レギュラーと同じ汎用品」 石油連盟会長「品質に差ない」 混合出荷

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「ハイオクの品質はほぼ同じ」と話す杉森務・石油連盟会長=東京都千代田区大手町1の経団連会館で2020年7月17日午後2時1分、遠藤浩二撮影
「ハイオクの品質はほぼ同じ」と話す杉森務・石油連盟会長=東京都千代田区大手町1の経団連会館で2020年7月17日午後2時1分、遠藤浩二撮影

 ハイオクガソリンの混合出荷問題で、石油元売り各社などで作る業界団体「石油連盟」の杉森務会長(ENEOSホールディングス会長)は17日の定例記者会見で、「各社のハイオクの品質はほぼ同じ」と発言した。各社の独自製品とされてきたハイオクについて、業界トップが品質に違いがないことを認めたのは初めて。会見後には「(レギュラーガソリンと同様に)今は汎用(はんよう)品の一つ」とも述べた。

 混合出荷問題は、毎日新聞の報道で明るみに出た。各社はタンクの共同利用や、自社の製油所やタンクのない地域で他社製品を買い取って自社製として販売するバーター取引をしている。こうした流通体制によって、「各社の品質は同じになるのではないか」と質問したところ、杉森会長は「そのように考えた方が早い」「それほど大きな品質の差はない」などと答えた。

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