米エクソン1100億円赤字 4~6月、原油安で
【ニューヨーク=中山修志】米石油メジャーのエクソンモービルが31日発表した2020年4~6月期決算は、最終損益が10億8000万ドル(約1100億円)の赤字(前年同期は31億ドルの黒字)だった。最終赤字は2四半期連続。原油相場の下落で開発・生産部門の採算が悪化した。
売上高は同53%減の326億ドルだった。新型コロナウイルスに伴うエネルギー需要の低迷で原油価格が急落したほか、石油・天然ガスの生産が日量360万バレルと前年同期から7%減少した。
4~6月の設備投資額は53億ドルと同34%減った。同社は新型コロナウイルスの影響によるエネルギー市況の悪化に伴い、20年通年の設備投資を約100億ドル削減する方針を示している。ダレン・ウッズ最高経営責任者(CEO)は「コスト削減は計画通り進んでいる。現時点で追加の資金調達は必要ない」とコメントした。
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