ガソリン抑制「さらなる追加策も」 萩生田経産相が言及
萩生田光一経済産業相は29日、視察先の北海道苫小牧市で記者団の取材に応じ、政府が初めて発動したガソリン価格などの急騰抑制策に関して「補正予算の限られた財源の中で行っているので、金額は5円が上限だが、国民生活に大きな影響を与える状況が続けば、さらなる追加策を考えないといけない」と述べた。
政府の抑制策は、小売価格を抑えるため、ガソリン、灯油、軽油、重油を対象に1リットル当たり最高5円の補助金を元売り業者に支給する内容。萩生田氏は「この制度の予算に上乗せしていくのか、他の方法で国民の生活を支えるのかは、経産省だけでなく、政府全体で考えていきたい」としつつ、「27日から始まったばかりの施策なので、しっかり効果がでているかどうか確認したい」とも発言。今後発表されるガソリンなどの価格を見守る姿勢を示した。
萩生田氏は29日、苫小牧市内にある石油備蓄基地や、製油所から排出される二酸化炭素(CO2)を回収し、海底下の地中に閉じ込める「CCS」技術の実験施設を視察。その後、市役所で岩倉博文市長と面会し、記者団との質疑応答に応じた。〔共同〕
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